18/19シーズン トリノFC選手紹介と移籍市場まとめ 〜MF・FW編〜
アンカー・センターハーフ
マッツァーリが3-5-2という新たな布陣に取り組み始めたことで、選手の入れ替わりが激しくなったセクション。イマイチ定位置を掴めないでいたヴァルディフィオーリ、アックア、オビがそれぞれSPAL、エンポリ、キエーヴォ移籍の道を選んだものの、ラ・リーガでさらなる成長を遂げたルキッチのローンバックに加え、ソリアーノやメイテが加入。昨季は不動のレギュラーだったバゼッリとリンコンでさえベンチ行きの可能性があることからも、戦力アップは明らかだろう。
#6 ロベルト・ソリアーノ
1991年2月8日生まれ
イタリア・ドイツ国籍
イタリア代表
質と量を兼備するセンターハーフ。移籍市場最終日にビジャレアルから獲得した。運動量が豊富で攻守に渡る貢献が期待でき、また足元のテクニックも非常に高く得点力、チャンスメイク力にも優れている。彼にとっては久しぶりのセリエA。マッツァーリの下で定位置確保なるか?
#7 サシャ・ルキッチ
1996年8月13日生まれ
セルビア国籍
セルビア代表
昨季はレバンテにローン移籍していたセルビア人ゲームメイカー。展開力と豊富な運動量を持っており、アンカーとセンターハーフどちらも高いレベルでこなすことができる。当初今季のレギュラー候補だったが、今のところ新加入のメイテとソリアーノに遅れを取っており、ここから巻き返せるか。
#8 ダニエレ・バゼッリ
1992年3月12日生まれ
イタリア国籍
イタリア代表
マッツァーリも「トリノのハムシクに」と期待する中盤のオーガナイザー。今年ついにアッズーリデビューを果たした。優れた戦術眼を持ち、中盤でバランスを取れる。元々持っていた展開力と推進力に加え、ここ数年で守備力が格段に向上しており、スペースのケアに加え対人守備も強い。黒子役に徹することができる献身性も大きな魅力だ。
#23 スアリオ・メイテ
1994年5月17日生まれ
フランス・コートジボワール国籍
モナコから獲得した万能型センターハーフ。強靭なフィジカルと繊細なテクニックを併せ持つ。セリエA初挑戦ながらトリノでは既にマッツァーリの信頼を獲得し、定位置を確保している。長い手足を駆使した守備やボールキープは非常に安定感があり、まだ24歳ということを考えると今後の成長が非常に楽しみな逸材だ。
#88 トマス・リンコン
1988年1月13日生まれ
ベネズエラ国籍
ベネズエラ代表
ベネズエラ代表でキャプテンを務める”将軍"。上背はないが、厚い胸板からも分かるように鋼のようなフィジカルを持っている。展開力やパス精度は決して高くないが、バイタルエリアに侵入してくる相手をきっちり潰すことのできる守備力は、トリノの中盤では最強だろう。機を見た攻撃参加も得意で、チャンスがあればゴールにも迫る。
主将のベロッティ、昨季チーム内得点王のファルケを軸に、補強の目玉であるザザ、若手のエデラとダマシュカンらが名を連ねる。戦力外のニアン、ベンチに降格したリャイッチらが移籍したものの、中盤のソリアーノやバゼッリもストライカーの後ろでプレー可能なためほぼダメージはないだろう。ヨーロッパリーグ出場権獲得へ向けFW陣にはゴール量産を期待したい。
#9 アンドレア・ベロッティ
1993年12月20日生まれ
イタリア国籍
イタリア代表
言わずと知れたトリノのキャプテン兼エースストライカー。シュート精度・威力ともに質が高く、ペナルティエリア内での勝負強さは特筆すべきものがある。献身的な守備も特徴で、ひたすらボールホルダーを追っかけ回す。昨季は不調に陥り10ゴールに終わったが、今季は開幕からコンディションも良く、活躍が期待できそうだ。
#11 シモーネ・ザザ
1991年6月25日生まれ
イタリア国籍
イタリア代表
移籍市場最終日にバレンシアから加入した左利きのストライカー。「欧州を知る選手」として期待はかなり大きい。屈強なフィジカルとシュート技術が大きな武器。足元のスキルも高く、味方との連携で崩すプレーも得意だ。ベロッティとのイタリア代表コンビでトリノを欧州に連れて行けるか。
#14 イアゴ・ファルケ
1990年1月4日生まれ
スペイン国籍
トリノの攻撃陣を牽引する左利きのチャンスメイカー。昨季のチーム内得点王だ。今のトリノでいわゆる「ファンタジスタ」は彼がまさにそれだろう。その左足から繰り出されるパス、シュートは鬼のような精度を誇り、ドリブルでの仕掛けも見ていて非常にワクワクさせられる。攻撃的なポジションなら基本的にどこでもプレー可能なため、どんな布陣にも柔軟に対応可能。
#19 ヴィタリエ・ダマシュカン
1999年1月14日生まれ
モルドヴァ代表
19歳ながらモルドヴァ代表11キャップを刻む若手ストライカー。フィジカル的にはまだ未熟だが、決定力とゴールへの嗅覚は将来性を感じる。当面はトップチームとプリマヴェーラを行き来することになりそうだが、ベロッティやザザといった先輩たちから多くを学び成長して欲しいところだ。
#20 シモーネ・エデラ
1997年1月9日生まれ
イタリア国籍
U-21イタリア代表
トリノプリマヴェーラが生んだ左利きのドリブラー。”チェルチ二世"との呼び声の高い選手だ。周囲との連携には改善の余地ありだが、スピード溢れる仕掛けと積極果敢な姿勢は既に一定の評価を得ている。盛んな闘争心も魅力だが、若さゆえ時々ラフプレーを犯す癖も。
移籍市場の動きまとめ(MF・FW)
IN
サシャ・ルキッチ ← レバンテ(ローンバック)
スアリオ・メイテ ← モナコ(完全移籍)
フォワード
シモーネ・ザザ ← バレンシア(買取義務付ローン)
ヴィタリエ・ダマシュカン ← シェリフ・ティラスポル(完全移籍)
OUT
ミルコ・ヴァルディフィオーリ → SPAL(完全移籍)
アフリイェ・アックア → エンポリ(完全移籍)
フォワード
アデム・リャイッチ → ベシクタシュ(買取義務付ローン)
エムバイェ・ニアン → レンヌ(買取OP付ローン)
ルーカス・ボジェ → AEKアテネ(買取OP付ローン)
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