18/19シーズン トリノFC選手紹介と移籍市場まとめ 〜GK・DF編〜
このセクションはなんといってもシリグの残留が非常に大きい。シリグは今夏ナポリ移籍がまことしやかに囁かれたものの、トリノとの契約を2022年まで延長し残留。彼が今季もトーロのゴールマウスを守ってくれることを考えると、頼もしい限りである。
#1 サルヴァドール・イチャーソ
1992年1月26日生まれ
ウルグアイ・イタリア国籍
在籍4年目を数えるウルグアイ人GK。パデッリ、ハート、そしてシリグと名手たちの陰に隠れ出番は限られてきたが、アンダー世代のウルグアイ代表に選ばれたこともある実力者。今季はコッパ・イタリアなどで出番があるかも?
#25 アントニオ・ロザーティ
1983年6月26日生まれ
イタリア国籍
ペルージャより加入したベテランGK。第3GKとしての位置付けが予想される。マッツァーリとはナポリ時代ともに仕事をした経験があり、その繋がりでトリノ加入が実現した。セリエAでのプレー経験も豊富に持っているため、頼もしい控えとなってくれるだろう。
#39 サルヴァトーレ・シリグ
1987年1月12日生まれ
イタリア国籍
イタリア代表
昨季よりトリノの正GKを務める守護神。驚異的な反射神経を持ち、見ているこっちが笑ってしまうほどスーパーセーブを連発する。足元の技術は弱点だが、それを補って余りあるセービング能力を持っており、チームメイトからの信頼も非常に厚い。
DF陣も昨季のレギュラーからはブルディッソが契約満了で退団したのみ。後釜にはイッツォを獲得した上、ブレーメルやジジもトリノの一員となった。ボニファーツィがSPALへとローン修行に出向いたが、選手層は昨季より厚くなったと言える。
#3 リャンコ・ヴォイノヴィッチ
1997年2月1日生まれ
ブラジル・セルビア国籍
U-20ブラジル代表
昨季から所属する若手センターバック。セルビアとブラジルの国籍を持っているため、U-19世代ではセルビア代表でプレーした経験も。若いながら完成されたフィジカルと高い足元のスキルを持つ。現在は昨季負った足首の負傷のリハビリ中。復帰は11月ごろになると言われている。
#5 アルマンド・イッツォ
1992年3月2日生まれ
イタリア国籍
ジェノアから獲得した実力派センターバック。イタリア代表招集経験も持つ。一対一の守備が非常に強く、ボール奪取能力に優れている上、ビルドアップなどの攻撃参加も魅力。€800万+ボーナス€200万というやや高額な移籍金で加入したが、既にその価値を証明している。
#24 エミリアーノ・モレッティ
1981年6月11日生まれ
イタリア国籍
元イタリア代表
経験に裏打ちされた老獪な守備で相手の攻撃を跳ね返すベテラン。左足から繰り出されるクリーンなスライディングタックルと正確なパスで37歳となった今もレギュラーの座をキープしている。キャプテンシーもありアームバンドを巻くこともしばしば。
#30 コフィ・ジジ
1992年11月30日生まれ
ナントから加入したコートジボワール人センターバック。コートジボワール代表招集経験も持つ。移籍市場最終日に加入したため、いまだ公式戦デビューは飾れていないが実力に疑いはない。同じく昨季リーグアンからやって来たエンクルの再現を目指す。
#33 ニコラ・エンクル
1990年3月27日生まれ
カメルーン国籍
カメルーン代表
3バックの中央でプレーするトリノのディフェンスリーダー。守備においてほぼ全ての能力を高水準で備えている。さらに、足元の技術の高い選手が揃うトリノ守備陣の中でも彼のスキルは群を抜いており、プレス回避、ビルドアップどちらも極上の安定感を誇る。筆者の意見ではトリノで今最も過小評価されている選手。
#36 グレイソン ・ブレーメル
1997年3月18日生まれ
ブラジル国籍
昨年リャンコを連れて来たペトラーキSDが新たに発掘したブラジル人センターバック。加入当初懐疑的な意見が多かったが、プレシーズンのリヴァプール戦で対峙したサディオ・マネを完封する活躍を見せ実力を証明した。インターセプトにかなり光るものがあり、マッツァーリの評価も高い。
#99 エリック・フェリーグラ
1999年2月7日生まれ
エクアドル・スペイン国籍
今季よりプリマヴェーラから昇格した超新星。今夏トリノはローン修行に出そうと動いていたが、彼をトップチームで鍛えたいとマッツァーリがストップをかけたほどの逸材だ。まだ19歳だが、飛び級でのエクアドルA代表入りも噂されている。
ウイングバックはモリナーロ、バレーカの2名が退団。今季はアンサルディ、ベレンゲル、デ・シルヴェストリの3名に加え、ベネヴェントよりローンバックしたパリジーニ、チェルシーから獲得したアイナの5人で回すことになるだろう。
#15 クリスティアン・アンサルディ
1986年9月20日生まれ
アルゼンチン・イタリア国籍
アルゼンチン代表
ロシアワールドカップにも招集されたアルゼンチン代表サイドバック。両足を遜色なく使いこなすテクニシャンで、スラロームのように敵の間をすり抜けていくドリブルが持ち味だ。しかし第2節インテル戦で膝を負傷し1ヶ月半の離脱が決定。トリノとしてはかなりの痛手となった。
#21 アレハンドロ・ベレンゲル
1995年7月4日生まれ
スペイン国籍
ウイングバックからセカンドトップまでこなすユーティリティプレイヤー。守備にも献身的に関与する上、調子が良い時のドリブルは非常にキレがあるが、パフォーマンスにムラがあり定位置を確保できていない。今季こそは一皮向けたアレックスが見たいところだ。
#27 ヴィットーリオ・パリジーニ
1996年3月25日生まれ
イタリア国籍
U-21イタリア代表
トリノ生え抜きのサイドアタッカー。昨季に引き続きローンでの放出が有力と見られていたが、プレシーズンで試されたウイングバック起用に応え残留を勝ち取った。序列では最下位スタートとなるが、アンサルディの負傷やベレンゲルの不調は彼にとってはチャンス。この好機を活かせるか。
#29 ロレンツォ・デ・シルヴェストリ
1988年5月23日生まれ
イタリア国籍
イタリア代表
右ウイングバックを主戦場とするプレイヤー。足元のテクニックは凡庸でポゼッションに貢献できるタイプではないが、フィジカルが非常に強く、空中戦はほぼ無敵。さらに得点力も持っておりなぜかシュート技術が高い。サイドバックよりはウイングバックで真価を発揮するタイプだ。愛称は「ロッロ」。
#34 オラ・アイナ
1996年10月8日生まれ
ナイジェリア・イングランド国籍
ナイジェリア代表
チェルシーのアカデミーで育ったサイドバックで、左右どちらも高いレベルでこなす。プレミアリーグ出身らしく強靭なフィジカルと繊細なテクニックを持ち合わせている。セリエA初挑戦ながら、アンサルディの代役として既に及第点以上のパフォーマンスを披露しており、マッツァーリも記者会見で絶賛した。チェルシーが設定した€1000万という買取オプションの額も頷ける選手だ。
移籍市場の動きまとめ(GK・DF)
IN
アントニオ・ロザーティ ← ペルージャ(完全移籍)
コフィ・ジジ ← ナント(買取OP付ローン)
グレイソン・ブレーメル ← アトレチコ・ミネイロ(完全移籍)
ヴィットーリオ・パリジーニ ← ベネヴェント(ローンバック)
オラ・アイナ ← チェルシー(買取OP付ローン)
OUT
ヴァンヤ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ → SPAL(ローン)
ケヴィン・ボニファーツィ → SPAL (ローン)
ニコラス・ブルディッソ → 退団
クリスティアン・モリナーロ → フロジノーネ (完全移籍)
アントニオ・バレーカ → モナコ(完全移籍)
次回はMF・FW編!
お楽しみに!