【ヨーロッパリーグ予選目前!】最近のトリノFCまとめ
筆者は焦っている。
カブトムシ・クワガタムシの捕獲が停滞の一途を辿っているのだ。正確にはメインターゲットはヒラタクワガタなのだがいかんせんレア度が高い。ぶっちゃけちょっと高嶺の花という感じだ。だからこの際「クワガタ」と名の付く虫ならなんでもいい。腐葉土の敷き詰められたワンルームに早いところ入居者を見つけたい。
なぜ筆者お手製バナナトラップには変な虫しか来ないのだろうか?仕掛ける森がダメなのかトラップ自体ダメなのかもう分からない。皆さんご存知、ゴで始まる「名前を言ってはいけないあの虫」なんかこないだ森に行った時2匹も見た。お前らはお呼びじゃないんだよ。アバダケダブラ!
てな感じで筆者が森を奔走している間にトーロはシーズンに入った。もう2週間もすれば今季初の公式戦が待っている。さあ今季のヨーロッパリーグ本戦出場を祈願して、せーの、2019/2020シーズンキックオフ!
さて、今月末にヨーロッパリーグ予選初戦を控え、先週から毎年恒例のボルミオ合宿に入っている我らがトーロ。ナイジェリア代表としてアフリカネーションズカップを戦っているアイナ、コパ・アメリカを終えたばかりのリンコン、つい先日までU-21ユーロに出場していたルキッチとボニファーツィらはまだ到着していないものの、昨日からはバカンスを終えたシリグとミリコが合流している。
新シーズンに向けて
ヨーロッパリーグ本戦出場を目指す指揮官マッツァーリは、昨年使用した3-5-2と3-4-2-1の布陣に加え、現在はより攻撃的な3-4-3の戦術理解に取り組んでいるところだ。並びは3-4-2-1と似ている(というかほぼ同じ)ため、最初は筆者も「結局3-4-2-1戦術の成熟を図ってるだけじゃね?」と思ったが、トレーニングでウイングを担っているベレンゲルとファルケが非常にワイドな位置にポジショニングした状態でスタートすることから、現在トライしているのは3-4-3であることは間違いないだろう。
現在テストしているのは上の並び。シリグは合流して間もないためロザーティが代役を務めているが、25日の予選1stレグではシリグがゴールマウスに立つだろう。また、今季激しいレギュラー争いが予想される左センターバックだが、ジジとリャンコがまだトップフォームではないため、25日はブレーメルが起用されることがほぼ確実。中盤から前もだいたいこの並びのはずだ。
さて、気になるヨーロッパリーグの日程はこちら。
7月22日 予選3回戦組み合わせ抽選会
7月25日(木)予選2回戦1stレグ (H)
8月1日(木)予選2回戦2ndレグ(A)
※対戦相手はデブレツェニ(ハンガリー)vs.クケシ(アルバニア)の勝者。なお1stレグはデブレツェニが3-0で勝利
突破すれば...
8月5日(月)プレーオフ組み合わせ抽選会
8月8日(木)予選3回戦1stレグ(未定)
8月15日(木)予選3回戦2ndレグ(未定)
突破すれば...
8月22日(木)プレーオフ1stレグ(未定)
8月29日(木)プレーオフ2ndレグ(未定)
突破すれば本戦出場!
8月30日(金)グループステージ組み合わせ抽選会
本戦出場までの道のりは決して平坦なものではない。グループステージに進むには計3チームを倒す必要があるのだ。昨年はあのアタランタですらプレーオフで敗退しており、簡単な予選ではないことは明らかだ。組み合わせのくじ運にも左右される予選パートだが、「ヨーロッパリーグに出られる!」と喜ぶのはまだ早いと言わざるを得ないだろう。地に足をつけた戦い方でグループステージ進出を勝ち取りたいところだ。
今月25日に行われる予選2回戦1stレグはホーム開催だが、その日トーロの本拠地グランデ・トリノではコンサートが予定されているらしく使用不可。そこで今回は同じピエモンテ州のアレッサンドリアにスタディオ・ジュゼッペ・モッカガッタを借りることが正式に決まった。収容人数収容人数約6000人の小さなスタジアムだが、貸し出しを快諾してくれたアレッサンドリアには感謝しなければならないだろう。ありがとう、アレッサンドリア!
メルカートの動き
ここ数日、メインターゲットとして報じられているのはナポリのシモーネ・ヴェルディ。かつてトーロに所属していたこともあるプレーヤーで、両利きであることが最大の特徴だ。マッツァーリは3-4-3のウイングに最適な存在だと考えており、プレースキッカーとしても貢献できる。昨季のトーロに欠けていた「創造性」を補う買い物としては最高な選択肢だろう。
ナポリは連日ハメス・ロドリゲス獲得への動きが報じられており、彼を獲得するにはヴェルディを売却する必要があるらしい。しかしナポリは€2500万というヴェルディへの要求額を下げる気配はなく、€1800万で獲得したいトーロとの交渉はまだ睨み合いが続いている状況だ。
その他ホットな名前はディエゴ・ラクサール、モハメド・ファレス、クリスティアン・クアメ、アルフレッド・ダンカンなど。中でもテオ・エルナンデスの加入でミランのスカッドから弾き出されそうなラクサールは狙い目だろう。EL予選がスタートする前に、上記の中から少なくとも1人は確保しておきたいところである。
そんな中、我らがカイロ会長がLa7(ラ・セッテ)に対しメルカートについてこのようにコメントしている。
今夏のメルカートでは主力を維持することが大事だ。補強を急ぎ過ぎてはいけない。我々は既にスタメンクラスの11人の他にも素晴らしい選手たちを抱えているのだからね。
攻撃陣の補強?たくさんの名前が報じられているのを見た。複数の可能性があると言えるよ。少なくとも4人から5人をリストアップしている。その内の何人かは既に噂になっているが、まだ報じられていない候補もいるよ。サプライズの可能性がないとは言い切れないね。
以前からカイロは攻撃陣の補強を明言しており、ヴェルディ獲得に動いていることも認めている。しかしご覧の通りLa7に対してはサプライズの可能性も示唆しており、今後の展開に期待ができそうだ。何回も言うが筆者はカプラーリに来て欲しい。
新ユニフォームと親善試合ボルミエーゼ戦
昨日、ついにJomaによるトーロ新ユニフォームが発表された。ファースト、セカンド、キーパーユニともに思ったより悪くなかったというのが個人的な感想。特に背番号のフォントは筆者的にかなり気に入った。例年のように前面に雄牛模様の透かしは入っていないが、まあ良しとしよう。サードユニについては25日のEL予選でお披露目されるとの噂もあり、こちらも楽しみに待ちたい。
また、Instagramでもチームメイトたちが示唆していた通りファルケが今季から背番号10を背負うことが決まった。個人的に去年くらいからずっと望んでいたことだったので、かなり嬉しい。エースナンバーを背負いヨーロッパリーグで暴れる姿を早く見たいところだ。そんなファルケはプレゼンテーションの席でSkyのインタビューに答えている。
この番号を付けるのを楽しみにしていたよ。トーロでも数々の名手たちが背負ってきた数字だしね。10番のシャツはただの数字じゃなく、着る者に責任感を与える数字だ。僕らは今3-4-3と3-4-1-2の戦術に取り組んでいて、監督は僕を様々な役割で使おうとしている。これは僕にとっては重要なことだ。さらに成長できるからね。トーロは僕が来てからずっと成長を続けているチーム。さらなる熱意を持ってやっていくよ。
新ユニフォーム発表の数時間後、トーロは新ユニフォームを纏いボルミエーゼとの親善試合を消化。ファルケが言った通り、マッツァーリはふたつの布陣をテストしたようだ。18-1というスコアの通り力の差はあれど後半からは若手も複数ピッチに送り込まれ、戦術確認としてはいい経験値を得られたはずだ。
最近のトーロはだいたいこんな感じ。メルカートでは苦戦しているものの、ボルミオでの合宿は順調なようだ。選手たちには怪我せず元気に今季への準備を進めて欲しい。