トリノFC情報局

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18/19 トリノFC背番号順つうしんぼ①

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シーズン前より目標として掲げていた6位以内でのフィニッシュを目指した今季のトーロの成績は、16勝15分7敗の7位。欧州圏内と勝点差3でシーズンを終え、惜しくも目標としていたヨーロッパリーグの出場は叶わなかった。前半戦はボールの取り所がハッキリしなかったり、ボールを奪ってからのカウンターもかける人数が少なく不発に終わる試合も数多く見られたが、ワントップ+ツーシャドーが高い位置からハードなプレスを仕掛けるショートカウンターという戦い方に落ち着いた後半戦は凄まじかった。全体的に見て、今季への印象はポジティブだと言える。

 

シーズンを前半戦と後半戦に分けて見てみると、3-5-1-1をベースに戦った前半戦は6勝9分4敗の9位。前線からのプレスはやや控えめで、どちらかと言うとやや深い位置まで誘い込んで奪いそこからのカウンターといった感じだった。しかしイアゴ・ファルケやダニエレ・バゼッリ、アレハンドロ・ベレンゲルらをシャドーで起用した3-4-2-1に本格移行した後半戦だけで見ると、正直素晴らしい以外の感想は出てこない。後半戦は10勝6分3敗。これはリーグ5番目に優秀な戦績である。

 

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惜しむらくはコッパ・イタリアの早期終了。ベスト16での敗退はあまりにも早過ぎた。来季は最低でもベスト8、あわよくばそれ以上を目指してもらいたいところだ。

 

前置きはここくらいにして本題に入ろう。通信簿と銘打って偉そうに選手たちの採点をしていく例のやつだ。まあ個人的な感想に過ぎないので、いつも通り素人の落書き程度に考えてもらえたら嬉しい。

 

監督 ワルテル・マッツァーリ 7.0

 

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トーロ指揮官就任2年目の今季も3-5-1-1、3-4-2-1を中心に3バック戦術を主戦術として採用。アデム・リャイッチを放出しシモーネ・ザザなどフィジカル能力に優れる選手たちを集め、ダイナミズム溢れるサッカーに挑戦した。やや薄い選手層に苦心する様子も見受けられたが、今季は自身が高い能力を持つ監督であることを改めて証明したシーズンだったと言えるだろう。熱くなり過ぎる癖が災いし何度も退席処分を食らったが、もはやそれも可愛らしい。ちなみに後半30分過ぎにリードされている展開だととっておきのファイヤーフォーメーション4-2-4を繰り出すが、機能した試合は一度もない。可愛い。

 

1. サルヴァドール・イチャーソ 6.0

 

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セリエA 3試合出場

コッパ・イタリア 1試合出場

 

出場数はサルヴァトーレ・シリグが不在の3試合、そしてコッパのシュドティロル戦のみだったが、第2キーパーとしての務めを充分に果たしてくれたと言っていいだろう。特にデルビーでの途中出場は記憶に残っている。クリスティアーノ・ロナウドにリゴーレを沈められはしたものの、それ以外は見事なパフォーマンスだった。この通信簿企画をやる時は必ず背番号が最も若い彼が最初だったが、来季からは恐らく別の選手になるだろう。昨年末に見られた契約延長の噂も最近は沈静化してきており、6月での退団が既定路線である。恐らく母国ウルグアイに帰ることになるか。

 

5. アルマンド・イッツォ 8.0☆

 

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セリエA 37試合出場4得点

コッパ・イタリア 2試合出場

 

個人的に今季のベストプレーヤーに挙げたい選手。昨季まで大きな課題だった脆弱なトーロの守備が、1試合の平均失点1を下回る堅固な守備に変わったのは彼の存在なくしてあり得なかった。対人守備の異常なまでの強さはイタリア屈指のレベルだろう。さらに今季セットプレーから4得点を決めており、攻撃面でもチームに大きく貢献。ジェノアに支払った€1000万の移籍金は今となってはバーゲン価格だったとすら感じるほどだ。注文があるとすればジェノア時代のようにヒゲをまた生やして欲しいことくらいか。

 

7. サシャ・ルキッチ 6.0

 

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セリエA 24試合出場2得点

コッパ・イタリア 3試合出場

 

ラ・リーガでの武者修行を終えた今季は背番号7を与えられクラブの期待も大きかったが、最後までレギュラー定着は叶わず。やや不完全燃焼といった感じか。及第点は付けられるが、彼のポテンシャルを考えればもう少しやれたはずだ。トーロには数少ないパス精度に秀でたタイプのミッドフィールダーとしていいアクセントにはなっていたが、球際での競り合いの弱さは今後の課題と言えそう。ハイライトはデルビーで奪ったセリエA初ゴール。相手を弾き飛ばして奪ったボールをそのままゴールに叩き込んだあのプレーは筆者もシビれた。最終節ではシャドーで起用され新たな可能性を開拓。来季はさらなる成長を期待したい。

 

8. ダニエレ・バゼッリ 6.5

 

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セリエA 34試合出場4得点1アシスト

コッパ・イタリア 3試合出場1得点2アシスト

 

前半戦はメッザーラ、後半戦はシャドーのレギュラーとしてプレー。評価が分かれる選手ではあるが、個人的には及第点以上の活躍を見せてくれたと感じている。今季は特にその豊富な運動量が特筆に値するポイント。執拗なまでの粘り強い守備と堅実なパスを武器に、攻守を繋ぐ潤滑油として機能した。優れた戦術眼を持ち、中盤センターならどこでも器用にこなすポリバレント性にはマッツァーリも非常に助けられたことだろう。欲を言えばゴール前での働きにもう少し怖さが欲しい。イケメンならではの良質なミドルシュートも兼備しているため、来季はもっと積極的に狙っていってもらいたい。あと、暇さえあればタトゥーを入れに行くのはガラが悪すぎるのでやめて欲しい。

 

9. アンドレア・ベロッティ 6.5

 

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セリエA 37試合出場15得点2アシスト

コッパ・イタリア 2試合出場2得点

 

サスペンションで欠場した第32節カリアリ戦を除き、カンピオナートでは今季全ての試合に出場。不振に陥った昨季と比べると、比較的コンスタントにネットを揺らしてくれた。チームとして今季はサイドからの良質なクロスが多く見られたことも復調の要因だろう。また、彼のポストプレーは相手にとってしても相当嫌なようで、被ファウル数はリーグトップ(1試合平均3回)を数えるなど、ファウルでしか止められない身体の強さもチームメイトを助けた。狭い局面を打開するテクニカルなプレーは相変わらず苦手だが、なりふり構わずゴールに突っ込んでいくその姿は愛称の"ガッロ(鶏)”というよりはクラブシンボルの”トーロ(雄牛)”を彷彿とさせた。この調子で名実ともにクラブのバンディエラとなってもらいたい。

 

11. シモーネ・ザザ 5.0★

 

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セリエA 29試合出場4得点2アシスト

コッパ・イタリア 1試合出場1アシスト

 

誰もが認める今季ワーストプレーヤーではないだろうか。久々のセリエA復帰となったがわずかに公式戦5得点を挙げるのみにとどまり、期待された働きを見せることは叶わず。クルヴァに陣取るティフォージからの支持も最後まで勝ち取ることはできなかった。筆者も現地でザザとは少し会話を交わしたことがあるため、あまりあからさまにはディスりたくないのだが...。ただ今季リーグ・アンへとローンされていたアホとは違いマッツァーリも最後まで根気よく使い続けてはいたため、まだ諦められたわけではなさそう。移籍の噂は絶えないが、来季こそ本領発揮といきたいところである。

 

14. イアゴ・ファルケ 6.5

 

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セリエA 26試合出場6得点5アシスト

コッパ・イタリア 2試合出場2アシスト

 

本来はウイングの選手だが、今季はツートップの一角やシャドーなどやや中央寄りでプレー。そのテクニックとひらめきでバイタルエリアでの局面打開を一手に担った。前線からのチェイシングに加え、ラストパス供給からフィニッシュまでゴール前でのタスクが増えた今季は、深い位置でのビルドアップ参加は昨季に比べ減った印象だ。得意の左足が完全にコースを切られていたりと相手守備陣の対応に苦しむ試合も少なくはなかったが、10試合以上の欠場を強いられたにもかかわらずシーズン11得点に絡む活躍は流石といったところ。怪我さえなければシーズン10得点は挙げていたはずだ。

 

15. クリスティアン・アンサルディ 7.0

 

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セリエA 24試合出場3得点3アシスト

コッパ・イタリア 1試合出場

 

30歳を過ぎたにもかかわらず、市場評価額をじわじわと上昇させているのがこのアンサルディ。両利きであり左右のウイングバックを高いレベルでこなすだけでなく、今季は中盤センターでの起用にも柔軟に応えた。相手のプレスを難なくいなすそのボールスキルと判断力は、フィジカル面に重きを置いたトーロのサッカーにおいて貴重なアクセントとなっている。開幕早々の負傷離脱で出遅れたが、出場した試合ではいずれも見事なパフォーマンスを披露。カットインから逆足で正確なミドルシュートを撃てるウイングバックセリエA全体で見ても彼ほどだろう。

 

19. ヴィタリ・ダマシュカン 5.5

 

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セリエA 1試合出場

コッパ・イタリア 0試合出場

カンピオナート・プリマヴェーラ 7試合出場1アシスト

コッパ・プリマヴェーラ 3試合出場1得点

ヴィアレッジョ・カップ 3試合出場4得点

 

人生初の海外クラブ1年目はプリマヴェーラとトップチームを行き来するシーズンとなったが、本人にとっても残念なシーズンとなったことだろう。鋭い嗅覚を武器とするゴールゲッターという触れ込みだったが、プリマヴェーラでも定位置確保に失敗。冬のメルカートではローン修行に出される噂もあったが、結局丸々1シーズンをトーロの選手として過ごした。来季はセリエBあたりのクラブに修行先を探すことになりそうだが、イタリアの水に慣れるためにもそれがベストな解決策だろう。これからへの期待も込めてこの点数とした。

 

21. アレハンドロ・ベレンゲル 6.0

 

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セリエA 31試合出場2ゴール4アシスト

コッパ・イタリア 3試合出場1アシスト

 

前半戦は左ウイングバックの3番手、セカンドトップの2番手として燻っていたが、後半戦は3-4-2-1の本格採用とイアゴ・ファルケの負傷離脱で左シャドーのレギュラーを確保。そこからのプレーは「右利きのイアゴ・ファルケ」との表現がしっくり来るほど見事なものだった。ストライカーの後ろで本領を発揮するという特徴はチームとしてもかなり大きな発見だった。ちなみに、Instagramを確認すると分かるがどうやら最近彼女ができたようで、プライベートの充実も好調に繋がっているのではないだろうか。調子に乗るな

 

23. スアリオ・メイテ 7.0

 

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セリエA 35試合出場2得点3アシスト

コッパ・イタリア 3試合出場

 

今季のグッドサプライズ賞は彼に贈呈したいセリエA初挑戦ながらも開幕からがっちりとレギュラーの座を掴み早くも欠かせない選手に。強すぎるフィジカルでピンチの芽を摘んだと思えば、繊細なテクニックを駆使したパスやプレス回避でも中盤の制圧に一役買った。セカンドボールの回収というタスクが大きかったため、前線に顔を出す機会は少なく得点にはあまり絡んでいないが、「破壊」と「創造」の両面を担う彼の存在無くして欧州争いは不可能だったことだろう。後半戦に入り調子を落としたが、1シーズンを通して見ればこの点数は充分に付けられる。

 

 

 

次回も残りの選手たちを偉そうに評価していくのでおたのしみに。

コメントなどお待ちしております。

 

以上あざっした!