18/19 トリノFC背番号順つうしんぼ②
2回に分けた意味あるか?と思いながら早速やっていこう。
...いや、さすがに前置きが短すぎるので来季のトーロについて情報を1つ記しておこう。
来季のユニについてだ。トーロはこの度11年に渡って続いてきたKappaとのパートナーシップを解消し、どうやら新たにJomaがテクニカルスポンサーに着くことが濃厚となった模様。JomaはセリエAではアタランタ、サンプドリアがサプライヤーとしていることでお馴染みのメーカーだ。Kappaも好きだったが、Jomaユニも今から楽しみである。
さて、今回の通信簿は今季限りで現役を引退したあの選手から。
24. エミリアーノ・モレッティ 7.0
セリエA 24試合出場
コッパ・イタリア 2試合出場
現役最後となった今シーズンも、衰えを感じさせることなく堅実な守備を披露。一時コフィ・ジジにレギュラーの座を譲ったが、ジジの離脱後再びレギュラーに返り咲いた。引退会見でマッツァーリもコメントしていた通り、グレイソン・ブレーメルら若手の成長にも大きく貢献。最終節では現役最後の試合にもかかわらずブレーメルに出番を与えるべきだと自らマッツァーリに進言するなど、チームを第一に考えて行動するプロフェッショナルとして模範的な存在だった。ピッチ内外での堂々とした振る舞いに拍手。ありがとう、エミリアーノ。
25. アントニオ・ロザーティ −
セリエA 0試合出場
コッパ・イタリア 0試合出場
第3キーパーという厳しい条件を受け入れての加入だったため、公式戦の出場はゼロ。しかしその陽気なキャラクターでロッカールームでの盛り上げ役を買って出るなど、モレッティ同様チームのことを最優先に考えられる男であることは言うまでもない。契約は今季限りとなっている上、来月で36歳の誕生日を迎えるため現役続行を選択するかは不明だが、どの道を選ぼうとも応援していきたいと感じさせる選手だった。
27. ヴィットーリオ・パリジーニ 5.0
セリエA 17試合出場
コッパ・イタリア 1試合出場
ロベルト・ソリアーノには言及しないものとして、今季のチームにおいてはシモーネ・ザザに続いて期待外れの選手であった。プリマヴェーラからの生え抜きであるためティフォージからの支持は得ており期待も大きいのだが、出場した試合では気合いが空回りしミスを連発するシーンがあまりにも多すぎた印象だ。ウイングバックからシャドー、セカンドトップまで様々なポジションで起用されたがいずれの役割でも輝きを見せることが出来ず。来季の構想に入っているかどうかも正直怪しい。もはや完全移籍での退団もあり得るか。
29. ロレンツォ・デ・シルヴェストリ 7.0
セリエA 32試合出場2得点4アシスト
コッパ・イタリア 2試合出場
今季も右のウイングバックとして見事なプレーを見せた。右サイド全域をカバーする走力と屈強なフィジカル、空中戰の強さはマッツァーリの志向するサッカーに完璧にフィットしていると言えよう。クロッサーというよりは運動量を武器としているためあまり器用なタイプではないが、それでも4アシストを記録した今季のパフォーマンスは文句のつけどころがないだろう。昨季に続いて守備にも大きな改善が見られ、文字通り攻守に渡って貢献してくれた。
30. コフィ・ジジ 6.5
セリエA 17試合出場
コッパ・イタリア 1試合出場
メルカート最終日での加入だったためフィットに時間を要し、シーズン序盤はベンチを温めたが一時はエミリアーノ・モレッティからレギュラーを奪取している。スピードのあるアタッカーに強く、基本的に振り切られたシーンは記憶にない。クリーンかつ鋭いタックルを武器にセリエAの守備戦術にもすんなり順応した。足元の技術も非常に高く、華麗な単独プレス回避でティフォージを沸かせるシーンも。負傷箇所の手術を受けたため一足先にシーズンを終えたが、モレッティが引退した今買取オプションの行使はもはや時間の問題だ。
33. ニコラ・エンクル 7.0
セリエA 36試合出場2得点
コッパ・イタリア 2試合出場
彼のように「あまりにも頼れる選手」も考えものだ。移籍するわけでもないのに、筆者は既に彼のいないトーロを想像し震えている。それほど彼の存在は大きい。上背もそこまで無いしフィジカルもがっちりしているわけではないが、相手FWからボールを掠め取るあの技術はもはや極上のエンターテイメントである。左右にボールを散らすプレーも得意で、起点としても欠かせない存在だった。奇抜な服装でファッションリーダーとしてもSNSを賑わせるなどファンサービス(笑)も素晴らしい。いや、別にバカにしてるわけじゃないよ?
34. オラ・アイナ 6.5
セリエA 30試合出場1得点3アシスト
コッパ・イタリア 2試合出場
夏のメルカートで集めた「ラグビー選手」の1人。セリエA初挑戦でどれだけやれるかというシーズン前だったが、終わってみれば30試合に出場。結果的にレギュラーであるクリスティアン・アンサルディより多くの試合でピッチに立った。フィジカルとテクニックを高いレベルで併せ持つ上、両サイドをこなす器用さはさすがチェルシーアカデミー出身者といったところだ。若さゆえ集中力が途切れるシーンもたまに見受けられるため、そこさえ改善できればワールドクラスの仲間入りも夢ではないだろう。買取オプションの行使も有力なため、来季もトリノで腕を磨いて欲しい。
36. グレイソン・ブレーメル 6.0
セリエA 5試合出場
コッパ・イタリア 2試合出場
実力者である先輩たちの壁に阻まれあまり多くの出場機会を得ることができなかったが、欧州初挑戦ながらも才能の片鱗を示したシーズンであったことは誰の目にも明らかである。プレシーズンのリヴァプール戦でサディオ・マネを完封したあの実力はやはり本物だった。積極果敢にインターセプトを試みるプレースタイルは守備の国セリエAでも充分に通用。トリノデルビーではスタメン抜擢にも臆することなく堂々たるプレーを披露するなどメンタルも非常に強い。大先輩モレッティから受け継いだ守備技術で来季はレギュラー奪取を狙う。
39. サルヴァトーレ・シリグ 7.5
セリエA 36試合出場
コッパ・イタリア 2試合出場
今季ヨーロッパリーグ争いを演じたトーロの躍進は、彼の存在なしに語れるものではない。超人的な反応で幾度となくピンチからチームを救い、ゴール前にリーグ屈指の強固な壁を築いた。彼の今季のハイライトは、第21節インテル戦から第26節キエーヴォ戦まで記録した6試合連続のクリーンシート。これは過去にトーロに所属した歴代キーパーの中でも最高の数字である。クリアを真上に打ち上げてピンチを招く「名物・シリグ玉」ですらもはやチャームポイントだ。ちなみにトマス・リンコンとは練習中しょっちゅう喧嘩をしているらしい。
88. トマス・リンコン 7.0
セリエA 34試合出場3得点
コッパ・イタリア 3試合出場1得点
中盤の選手ではシーズンを通して最も安定していた選手。汚れ役を買って出る献身性と鋼のような身体を駆使した守備で「将軍」としてのミッションを全うした。今季隣でプレーしたスアリオ・メイテの存在で守備での負担も軽減され、前線へ顔を出す場面もしばしば。得点シーンにも積極的に関与した。34試合の出場で15回とリーグトップの警告数を記録したものの、退場が1度もないのは経験の為せる技だろう。前述の通り警告が多く定期的にサスペンションを食らうためお休みする日も多かったが、そのおかげでサシャ・ルキッチは出番が増えたので、彼のプレータイムを考えての行動だったのかもしれない(?)
以上が筆者が考える今季のトーロの通信簿だ。チームとして素晴らしいシーズンを過ごしたこともあり平均点も非常に高かったと言える。この中から何人が残り何人が去るのかはまだ分からないが、成績上位者はなんとしても残留させ来季もヨーロッパへの挑戦を継続して欲しいと思う。
今回はここまで。なにかコメントを残してくれると牛さんも泣いて喜びます。
以上あざっした!