トリノFC情報局

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届かなくても。

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大敗。日曜日、残留争いを演じるエンポリと対戦したトーロは今季最多となる4失点を喫した。

 

残留へ向け並々ならぬモチベーションと共に立ち向かって来た青き戦士たちを前に、今季リーグ屈指の堅守を誇ったエンジ色の壁は脆くも崩壊。今季最悪の試合だったと言って差し支えないだろう。

 

この後ミランフロジノーネから勝点3を挙げたことにより、トーロの欧州行きは完全に消滅。来季に向けたトーロの夢は、儚くも散ることとなった。

 

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俺たちは大敗を演じてしまった。とても残念だし、何より俺たちと一緒に夢を見るためアウェイの地まで駆けつけてくれたティフォージに謝りたいよ。こんな馬鹿げた幕切れは許されない。俺たちはまた立ち上がる。 ー トマス・リンコン

 

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敗北は失敗じゃないよ。クラブ、チームメイト、ティフォージのことを思うととても悲しいけど、トーロの歴史がここで止まるわけじゃないんだ。これからもトーロは自慢のチームメイトたちとの固い絆で結ばれた素晴らしいグループであり続ける。 ー コフィ・ジジ

 

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素晴らしいサポートで我々を支えてくれたティフォージに謝罪したい。だが同時に、真のトーロのスピリットを持ち素晴らしいシーズンを送った我々の戦士たちに賞賛を送らせてくれ。この敗北の責任は私にある。ー ワルテル・マッツァーリ

 

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駆け付けてくれたティフォージには謝らなければならないね。だけど、1度の敗北で素晴らしいシーズンを無かったことにはできないよ。後悔はない。僕らは全てを出し切ったんだ。今季僕らはチームレコードの60ポイントを獲得した。最終節ではこれを63ポイントに伸ばせるよう、全力を尽くすと誓うよ。ーロレンツォ・デ・シルヴェストリ

 

そこにあるのは賞賛のみ。

 

試合後、チーム最年長のエミリアーノ・モレッティに引き連れられたチームはティフォージの元へと向かった。あまりにも低調すぎたパフォーマンスを謝罪するために。その足取りは重かった。ウルトラスの心無い言葉も覚悟していたことだろう。

 

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「夢をありがとう」

 

トーロの戦士たちを待っていたのはブーイングではなかった。シーズンを通しての素晴らしい戦いぶりを賞賛する温かい拍手が、欧州行きを逃し肩を落とす選手たちを出迎えたのだ。選手たちを責める者は誰一人としていなかった。ヨーロッパリーグのみならず、チャンピオンズリーグ出場をも争ったチームへの感謝と賞賛だけが、そこにはあった。

 

悔しさと共に、トーロは再び立ち上がる。

 

トーロの夢は散った。しかし、枯れたわけではない。新たな季節が来る限り、花は何度でも咲き誇り、世界を彩る。

 

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今季は欧州行きを手にすることができなかったが、来季に向けた重要な礎を手に入れた。私に主力を売る意思はない。何があろうと、我々の目標が変わることはない。ー ウルバーノ ・カイロ会長

 

欧州への夢は終わってはいない。たとえ届かなくても、欧州の舞台へ進むため、そしてスペルガに眠る偉大な先人たちにグランデトリノの復活を捧げるため、トリノFCグラナータの誇りを胸に何度でも立ち上がる。今季の挑戦は終わった。しかし来季、傷ついた雄牛はその凶暴さを増していることだろう。猪突猛進ならぬ牛突猛進。トーロよ、来季こそ夢の舞台へ。