トリノFC情報局

セリエAの古豪・トリノFCの情報を掲載しています。コメントお待ちしてます!

【いよいよヴェルディ獲得間近?】最近のトリノFCまとめ(告知もあるよ)

 

EL予選2回戦でハンガリーデブレツェニを破り、危なげなく3回戦に進出したトーロ。ベラルーシのシャフティオール・ソリゴルスクとの1stレグは5-0というスコアで大勝し、プレーオフ進出に王手をかけている。ベロッティザザのコンビはこの試合も非常によく機能していたし、メッザーラで起用されたベレンゲルの奮闘もあってファルケの不在はあまり感じなかった。

 

後半イッツォが空中戦の落下時に右腕を強打し負傷交代、さらにはエンクルが自ら交代を要求するなどかなり後味の悪い勝利ではあったが、明後日行われる2ndレグには両者揃ってメンバー入り。イッツォに関しては先発出場は難しそうだが、エンクルは本人もInstagramで「大丈夫!」と主張していたため問題はなさそうだ。

 

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そんな2ndレグだが、1stレグ同様3-5-2の採用が濃厚。イッツォの代役には1stレグで見事なプレーぶりを見せたボニファーツィの起用が予想されている。メディアーノにはリンコンの今季初先発が濃厚だが、メッザーラはまだ不確定要素が大きい。ここではバゼッリメイテを挙げているが、ベレンゲルやルキッチ起用の可能性も低くなく、既に5点差を付けていることからターンオーバーを敷くという案もあるらしい。ツートップはベロッティとザザのコンビが濃厚ではあるが、場合によってはミリコラウティの出場も期待ができそうだ。

 

2ndレグも無事終えこのままプレーオフに進出した場合、対戦相手はピュニクとウォルヴァーハンプトンの勝者。ウルブスは既に1stレグで4-0と勝利しており十中八九プレーオフではトーロ対ウルブスが実現するだろう。そこでだ。そんなウルブス戦を前に、週刊ウルブスRickyさんに試合の展望を含め色々とお話を伺うことに成功した!プレーオフ前のマッチプレビューとして出す予定なので、乞うご期待!

 

週刊ウルブスのリンクはこちら↓

週刊ウルブス – Barclays English Premier League

 

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さて、話をメルカートに移そう。まずは連日報道されているシモーネ・ヴェルディについて。どうやらナポリPSVからイルヴィング・ロサーノを獲得することが濃厚となったらしく、玉突きという形でヴェルディトリノ移籍もどんどん実現へと向かっているようだ。噂では€1000万の有償ローンに€1000万の買取義務が付いた移籍形態となるらしい。ロサーノのナポリ移籍決定待ちではあるが、ウルブス戦での起用を目指しヴェルディ獲得に尽力して欲しいところだ。

 

その他ホットな名前はディエゴ・ラクサールセコ・フォファナアルベルト・パレアーリの3名。ラクサールにはパルマなども興味を示していて、トーロ的には様子を伺っているというスタンスだ。ミランの要求額は€1500万と伝えられているが、恐らく€1200万ほどで獲得は可能だろう。しかしトーロは買取オプション付きのローンを希望しており、完全移籍で売却したいミランの希望に沿うことは出来なさそう。AZのトーマス・アウエヤンインテルフェデリコ・ディマルコなど、新たなターゲットを模索する必要がありそうだ。

 

先週あたりからまた噂が出始めたフォファナは、ウディネーゼが昨年獲得に興味を示していたパリジーを取引に含める用意がトーロにはあるそうだが、今のところウディネーゼからの反応は良くなく難しい交渉になりそうだ。第2キーパー候補のパレアーリはトーロへの移籍を熱望しており、所属先のチッタデッラが代役を探し始めたとの情報もある。チッタデッラは現金€300万を要求しているが、トーロとしてはなるべく第2キーパーに金をかけたくないというのが正直なところ。こちらもクラブ間合意はまだ遠そうだ。なお、代替案にはベネヴェントのロレンツォ ・モンティーの名前が挙がっている。

 

メルカートについてバーヴァは「我々には既に強いチームがある。補強を急ぐ必要はない」とコメントしているが、補強ゼロで臨むウルブス戦は正直不安でしかない。ヴェルディの加入は今週中に決まるとの報道もあるため続報を待ちたい。

 

短かったが今回はここまで。告知をしたくて無理矢理書いたので内容も薄い。すんません!

 

それではRickyさんへのインタビュー記事、お楽しみに!

 

【最初の補強は誰に?】最近のトリノFCまとめ

 

先週行われたヨーロッパリーグ予選2回戦デブレツェニ戦1stレグを3-0と危なげなく勝利したトーロ。予選突破へ向け大きな一歩を踏み出したと言って差し支えないだろう。昨季は期待外れに終わっていたザザにも今季初の公式戦でゴールが生まれるなど、ポジティブな要素も含んだ白星だった。

 

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しかし後半、相手選手のやや悪質なタックルを受けたファルケが負傷交代。検査の結果、骨折は免れたものの足首の靭帯を損傷していることが判明してしまった。復帰には2週間から1ヶ月を要すると見られており、セリエA開幕戦にも間に合わない可能性がある。当然ながら今週のデブレツェニ戦2ndレグも欠場が確定した。

 

ピッチに立つことができないのはファルケだけではない。リャンコもそうだ。ボルミオ合宿での負傷がまだ完治しておらず、未だに起用は難しいらしい。以前から思っていたが、リャンコ怪我多くね?彼には近い将来のトーロでディフェンスリーダーを担ってもらわなければならないので、スペ体質になってもらっては困る。背番号10と未来のディフェンスリーダー。2人とも無理せずしっかりと治して欲しいところだ。

 

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ファルケとリャンコの欠場が確定しているデブレツェニ戦2ndレグ。現地メディアは3-4-1-2の採用を予想しており、トレクァルティスタにはベレンゲルもしくはルキッチの起用が有力だ。この場合主将ベロッティとザザがツートップを組む。展開次第ではプリマヴェーラ卒業生のミリコシンゴの投入も期待したいが、まずはしっかりと3回戦進出を決めたい。

 

3回戦に進出した場合の対戦相手は、シャフティオール・ソリゴルスク(ベラルーシ)対エスビャウ(デンマーク)の勝者。なお、1stレグはシャフティオールが2-0と先勝している。

 

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EL予選に追われ、セリエA全20チーム中唯一補強が一つも決まっていないトリノだが、ファルケの負傷は新加入選手の到着を早める可能性がある。トリノはメインターゲットとしてここ1ヶ月追い続けてきたヴェルディへのオファーを増額する用意があるらしく、デブレツェニ戦終了後本格的に動き出すようだ。

 

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仮にヴェルディ獲得に失敗した場合の代替案として名前が挙がっているのはデ・パウル(ウディネーゼ)、ポリターノ(インテル)、リゴーニ(ゼニト)、そしてカマノ(ボルドー)。しかしカイロは「我々が狙っているのは右足が得意な選手だ」と語っており、ポリターノは候補から外れた。デ・パウルウディネーゼの要求額が€3500万と高く、カマノは競合相手が多い。ヴェルディの代替案として最も現実的なのはリゴーニだろう。2年前のアンサルディに始まり、今年のヴェルディ、リゴーニ。トリノは青いチームから両足を器用に扱える選手を連れて来るのが好きらしい。違うか。

 

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もう一つの動きは第2キーパー探し。イチャーソが契約満了で退団しシリグロザーティの2名のみとなっているこのセクションには、セリエBから新戦力がやって来るかもしれない。名前はアルベルト・パレアーリチッタデッラで守護神を務める26歳のゴールキーパーである。

 

ミランプリマヴェーラ出身のパレアーリは昨季チッタデッラで本格的にブレイク。昨季のセリエBベストイレブンにも選出されている。本人もステップアップを望んでいると言われており、彼のInstagramをチェックしたところなんと「トーロに来て!」や「トリノで君を待ってるよ!」といったトリニスタたちからのコメントにいいね!を連発していた。めっちゃ来たがるやん。チッタデッラとの合意は得られていないものの、本人との合意を取り付ければ獲得は難しくないだろう。

 

代替案はヴィヴィアーノ(スポルティング)。彼もメディアを通してトリノ移籍を希望するコメントを出しており、スポルティングに€100万を支払えば獲得が可能らしい。あくまでトリノにとっての第一候補はより若いパレアーリだが、経験豊富なヴィヴィアーノを迎え入れるのも悪くないアイデアだ。

 

 

トリノデブレツェニ戦やらヴェルディやらで大忙し。予選3回戦進出を決めた場合何かしらの補強はあるはずなので期待して見ていきたい。

 

あ、そういえば昨日スペインのメディアから「マラガとの交渉が破談しそうな岡崎慎司トリノと契約する可能性がある」というニュースが出ていたが、イタリア方面では今のところ噂はゼロ。残念ながら、あまり信憑性は高くないだろう。めっちゃ来て欲しいけどな。

 

 

【トーロベンチに座るおじいちゃん】トニーってだれ?

 

"マガッツィニエーレ(Magazziniere)"という職業をご存知だろうか?日本ではポルトガル語"ホペイロ(Roupeiro)"という呼び方が浸透しており、そちらの方が耳に馴染みはあるかもしれない。

 

簡単に言えばボールなどチームの用具の管理をしたり、選手が使うスパイクや練習着などのギアを手入れしたりする仕事だ。日本語に直訳するなら"用具係"が最も適当だろう。選手たちが日々快適にサッカーをプレーできているのも、彼らの存在あってこそだ。

 

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トーロのマガッツィニエーレはこの男性。アントニオ・ヴィガートという人物で、今年の9月で83歳を迎えるおじいちゃんだ。生まれながらのトリニスタであり、トニーの愛称で選手たちからも親しまれている彼は、練習だけでなく公式戦でもスタッフとしてベンチ入りするなど、選手とともに戦うトーロの戦士の1人である。

 

トニーがトーロで働き始めたのはなんと1953年。今から66年前にまで遡る。17歳もしくは18歳の頃トーロに入団したことになるので、高校卒業後からということか。凄すぎる...。

 

選手との仲の良さはInstagramでも見ることができる。画質は悪いが少しだけお見せしよう。

 

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オラ・アイナ撮影、ロレンツォ・デ・シルヴェストリにめんどくさい絡まれ方をするもノってあげている優しいトニー。この後デ・シルヴェストリは「ヘイッ!ヘイッ!ヘイッ!ヘイッ!」と言いながら両手を交互に突き上げ、トニーにガニ股で迫っていった(後ろのダニエレ・バゼッリもなぜか加勢)。驚きのめんどくささである。

 

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ヴィンチェンツォ・ミリコ撮影、音楽に合わせてスアリオ ・メイテと踊るトニー。身長187センチのメイテに対しトニーはかなり身長が低いため、メイテは膝を折って高さを合わせてあげていた。かわいい。

 

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アルマンド・イッツォにカッフェを振る舞うトニー。イッツォはナポリ出身なので、ナポリ風にしてあげたよ」みたいなことを言っていた。優しい。

 

トーロの選手たちの癒しであり、モチベーターとしても唯一無二の存在であるトニーは、現地ティフォージの間でもマスコットキャラクターのように愛されており、なんとFacebookではファンページも存在する。

 

www.facebook.com

 

66年もの長い月日をクラブに捧げてきたベテランマガッツィニエーレ、トニー・ヴィガート。その長い時間をトーロとともに歩んできたのには、ティフォーゾであるからということ以外にも理由があるはずだ。

 

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これほどの期間トニーをクラブに留まらせているのは、トリノFCというクラブにとって忘れることのできないあの出来事。スペルガの悲劇である。そう、1949年に起きたあの悲惨な事故を、トニーは1人のサポーターとして経験しているのだ。少年時代通い詰めたスタジアムで、目の前にいた偉大な選手たち。そんな憧れのチームが一瞬にして消えてしまう感覚は、我々には到底想像もつかない。

 

スペルガの悲劇の詳細についてご存知ない方はこちらを参照されたい。トリノFCを応援する理由 - トリノFC情報局

 

しかし経験したのは悲劇だけではない。トニーはトーロというクラブで唯一、実際にグランデ・トリノの強さを目の当たりにした人物でもあるのだ。トーロの応援チャントにForza Vecchio Cuore Granata(戦え、古きエンジ色の魂よ)というものがあるが、彼はその"Vecchio Cuore Granata(古きエンジ色の魂)"を最もよく知る男なのである。

 

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トーロが彼を公式戦でベンチ入りさせる理由も明白。トニーはトーロの生き字引的存在であり、スパイクの手入れ以上に魂を選手たちに注入する役割を担っているからだ。舞台裏で働いているとはいえ、チームでの存在意義は計り知れない。

 

グランデ・トリノの記憶そのものであり、誰よりもその復活を信じる男。「トーロのベンチにいつもいるおじいちゃんだれ?」と聞かれればこう答えよう。彼こそはグランデ・トリノを知る俺たちのシンボル、アントニオ・ヴィガートだ。

 

【ひとりごと】ぼくにとっての"Juventus"

 

最初に言っておく。筆者は、

 

ユヴェントスが大嫌い!!

 

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ではない。

 

本来のサポーター観としては、同じトリノの街を本拠地とする彼らを憎むべき宿敵として捉えるのが一般的かもしれない。現地のトリニスタたちは実際ユヴェントスを毛嫌いしているし、彼らにとっては白と黒の縦縞模様なんてほぼウンコ同然である。歴史的に見てもサポーター同士の暴動は絶えず起きており、現地でのライバル意識は想像以上だ。

 

ついこの間のこと。新サプライヤーJomaによるトーロの新ユニフォームが発表された。驚くべきことに、Jomaの頭文字Jを象ったメーカーロゴですらトリニスタにとっては憎むべき造形らしく、「そんな文字を俺たちのユニフォームに書くんじゃねえ!」と現地ティフォージがブチギレ倒していたのは個人的に記憶に残る出来事だった。

 

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上写真のJロゴをユニフォームに掲載することに現地ティフォージは猛抗議した。

 

「歴史的に見てもユーヴェの方がトーロなんかより圧倒的に強いし、ただの妬みだろ(笑)」

 

と思われる方もいるだろう。返す言葉もない。全くもってその通りである。ユーヴェはCL制覇を目標とし、トーロはEL出場を目標とするクラブ。クラブ規模も違えば実力も違う。両者の差は歴然としているし、デルビー・デッラ・モーレ(トリノデルビー)の捉え方を取っても両チームの間には大きな違いがあることだろう。ミラノやローマなどのデルビーとは違い、実力伯仲で大注目のデルビーというわけでもない。

 

ただ、「歴史」という視点から見たライバル関係は当然尊重すべきものである。何を隠そう、1906年にトーロを創立したアルフレド・ディックは元はユーヴェの会長を務めていた人物だからだ。この点は、当時のACミラン「純血主義」に反旗を翻し「クラブは国際的であるべき」との思想のもと蜂起した一派がインテルナツィオナーレを組織した出来事と似ている。

 

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ではなぜ筆者はユヴェントスに対しメルダ!!と叫ぶことをしないのか。おかしなことなのかもしれないが、筆者的にユヴェントスには感謝に似た感情があるからだ。

 

なぜなら、ユヴェントスを憎み、成功を妬み、一泡吹かせてやりたいと思わせてくれる点に、筆者はこのライバル関係の存在意義を見出しているから。トーロにとってユヴェントスは憎しみの対象であると同時に、同じピエモンテ州トリノの街で成功を収めたクラブとして、到達すべき目標でもあるのだ。

 

ヨーロッパリーグに出たい、グランデトリノを復活させたい。これらの野望の裏には常にユヴェントスの存在がちらつく。「いつの日か、アイツらからピエモンテ州の覇権を奪ってやる」と。当然それだけがトーロの存在価値でないことは理解して頂きたいが、同じトリノの街にユヴェントスが存在してくれることで、トーロもまたひとつ強くなれる。

 

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ではユヴェントスに憧れているというのか?いや、決してそうではない。トーロにユヴェントスのようになれと言っているわけではなく、彼らの成功に学び、いつかはユヴェントスを超越した存在になって欲しい。それが何年かかるかは分からない。筆者が生きているうちに実現する可能性は低いかもしれないし、ピエモンテ州永遠の2番手という可能性だってある。むしろそっちの方が可能性は高いだろう。だけど、いつの日か白黒をエンジ色に塗り潰すという野望に限界はない。

 

ここまで読んで下さったあなたもきっとどこかのサポーター。色々と感じることはあると思うが、サポーターの在り方は人それぞれだというのが筆者の意見だというのは一貫して変わらないし、それに関して他人に干渉するつもりもなく干渉されるつもりもない。

 

結局のところ、タイトルの通りこれはただの「ひとりごと」に過ぎないのである。

 

 

【ロングインタビュー】アンサルディ :「これほど結束したチームは初めて」

 

先日アップした記事の通り、ボルミオでの合宿で汗を流しているトーロ。昨日からはバカンスを早めに切り上げたルキッチがチームに合流している。数日以内にリンコンも到着するそうで、非常に頼もしい。メルカートについてはEL予選の初戦が迫っているにもかかわらず補強が一向に進まない現状はあるが、主力たちは軒並み残留が濃厚なので差し引きイーブンと言ったところか。

 

そんな中、クリスティアン・アンサルディがトレーニングの合間にToro Newsのインタビューに応えたようだ。アンサルディは25日のEL予選2回戦で対戦することが濃厚なデブレツェニについても語っている。

 

デブレツェニは予選1回戦のクケシ戦1stレグを3-0で勝利

 

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ー今季最初の親善試合(ボルミエーゼ戦)では好印象だったけど、それは何が理由?

 

今の僕はとてもコンディションが良い。去年とは違って、今年は合宿が始まる前も家でトレーニングしてたからね。だから始まる前から準備万端だったのさ。ここまで順調だし、神に感謝しているよ。

 

ーこの時期に力を入れてトレーニングしないと、シーズン中苦労するリスクもあるよね。

 

僕たちはハードワークしている。昨日のボルミエーゼ戦は合宿開始早々の試合だったからみんながフィジカル的に仕上がってるわけではなかったけど、有益なトレーニングが積めたと思う。

 

ー昨日のデブレツェニとクケシの試合は見た?どんな印象?

 

フィジカルが最後はモノを言うという印象だね。前半はクケシが主導権を握っていたけど、後半はフィジカル的に勝るデブレツェニが盛り返した。彼らはEL予選のために1ヶ月半を準備に費やしている。僕らより多くの時間をトレーニングに使っているんだ。もちろんそれが不安材料というわけではないけどね。僕らは自分たちのことだけを考える必要がある。まずはホームでの1stレグを勝利したい。

 

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ー昨季、順位の上ではEL出場を逃していたわけだけど、それについてはどう思う?

 

僕には「自分たちはうまくやった」という確信があった。Instagramでもあるファンに「トーロの歴史をまた作れたかもしれない」って返信したしね。本当にやれると信じていたよ。でもその後ミランが出場権を剥奪され、神が僕らにチャンスをくれた。これをモノにするかどうかは僕ら次第だね。

 

ーついにヨーロッパが近付いてきたね。

 

僕らはヨーロッパのために毎シーズン戦ってきた。今年はチャンスが巡ってきたし、これを無駄にしたくはない。僕らにとって、ヨーロッパリーグは挑戦であり目標としていた舞台。できるだけ長く留まりたいね。

 

ー昨季、君はヨーロッパリーグだけでなく"チャンピオンズリーグ"のワードも口にしていたよね。

 

僕は神を信仰している。神に対し忠実な信仰心があれば、目標に辿り着くことができると信じている。トーロが今ヨーロッパリーグに向けて準備をしているのはただの偶然じゃない。それに値することをしてきたからだよ。僕はこのチームを信じている。チームメイトたちがどんどん自信を手にしていくのを見てきた。エンポリでの敗北はあったけど、時にはそんなこともあるよ。

 

ー17/18シーズンと比べ、昨季は何が変わったのだろう?

 

見ればわかる通り、醸し出す雰囲気が変わったね。目標に対する意識が変わったんだ。監督のおかげだよ。彼は僕らのリーダーであり、選手たちはみんな彼を信じて付いて行っているよ。

 

ー昨季後半戦からトーロは一気にギアチェンジしたイメージだけど、それは何が要因だと思う?

 

選手たちが相互理解を深めたことが理由じゃないかな。ジジやメイテ、イッツォなど昨夏何人かの新戦力がトーロに来た。一緒にやる中でお互いのことを深く理解していったし、グループとしても成熟していった。そしてそれが結果となって現れたんだよ。今年はそれを続けるだけだし、その点においては昨年より簡単だと思っているよ。

 

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ー今のトーロの改善点はどこだろう?

 

全てのチームに対し同じメンタルで試合に臨まなければならない。昨季ミランインテルアタランタ戦で見せたような闘争心をね。下位のチーム相手に僕らは集中力を欠く傾向にある。これは改善すべきところだ。これは間違いなくメンタルの問題。チームはいつも同じなんだからね。対ビッグクラブでの良いパフォーマンスを維持できた時期もあったんだし、僕らはこれに慣れる必要がある。そして僕らにはやれると確信しているよ。

 

トリノインテルから君を買い取った。トリノには長く留まりそう?

 

ここで僕は幸せだ。ほぼ完璧なくらいにね。サッカー選手にとって、自分に合った場所を見つけるのは大事なこと。僕はここで見つけることができた。家族みんながトリノでの生活を気に入っていることも一つの理由だよ。サッカー選手は僕らにとっては仕事だし、何が起きるかは分からない。だけど僕にとってトリノはパーフェクトだ。ここに来た最初の日から言っているように、僕はチームの助けになりたいし全ての試合でピッチに何かを残したいと思っている。

 

ートーロは今3-4-3や3-4-1-2にシフトチェンジしているところだよね。ウイングバックの役割はどう違うの?

 

僕らは対戦相手に応じて戦い方を変える。僕にとって中盤が4人だとか5人だとかはあまり関係ないよ。重要なのは監督がその都度何を要求するかだね。

 

ー昨季より上に行きたい気持ちはある?

 

毎日成長を続けていたいよ。これは人間としても当然の欲求だ。

 

ークオリティの面でチームに足りないものは何だと思う?

 

チームとしての成熟が弱点を補ってくれると思うよ。チームが毎日のように成長していくのを僕は肌で感じている。今年は僕にとってプロ14年目だけど、これほど結束の固いチームは初めてだよ。みんないいヤツだし、家族同然さ。

 

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ファルケが10番を着けるのかはロッカールームのみんなで決めたこと?

 

その通りだ。彼はずっとあの数字を望んでいたし、彼にはその資格があるとみんな思っているよ。

 

ー合宿での同部屋は誰?

 

ベレンゲル。彼は成長を続けている若者だし、自信を手にし始めている。これは彼にとっては非常に重要なことだ。スピードとクオリティのある選手だし、継続性を身に付ければさらに素晴らしい選手であることを示せるはずだ。彼はチームに違いをもたらせる選手だよ。ベレンゲルが左ウイングバックに?もちろん歓迎だよ。僕らはお互いスペイン語を話すし色々とアドバイスもできるだろう。まあ僕は右サイドもできるんだけど(笑)

 

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ーザザはどんな人?

 

彼は素晴らしい男だ。信じてくれ(笑) 人間としても最高さ。彼がトーロに来ると知った時は本当に嬉しかったよ。彼のことは良く知っているし、正直悪く言う言葉が見つからない。アタッカーたちは他のポジションより多くのプレッシャーの中でプレーしている。たくさんのゴールを要求されるからね。でも、彼はチームのためにハードワークできる選手。ベロッティと同じようにね。チームは全員が常に同じ方向を向いて前に進む必要があるけど、彼はそれを良く知っている。彼がクラブに残ってくれれば嬉しいよ。

 

アンサルディと他選手の関係性が垣間見えるインタビューだったため、筆者も非常に楽しく訳すことができた。様々なクラブを渡り歩いてきたからこそ見えるものも彼にはあるのだろう。もうベテランと呼べる年齢だが、トーロにとっては欠かすことのできないキープレーヤー。ヨーロッパリーグでもあのスラロームのようなドリブルですいすいと相手を抜き去って欲しい。

 

今回触れなければならない話題はもう一つある。

 

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昨日、トーロの前指揮官でボローニャの監督を務めるシニシャ・ミハイロヴィッチが記者会見を開き、白血病を患っていることを告白したのだ。

 

彼の性格を考えれば、哀れみの眼差しを向けられることは好まないはず。病を「倒すべき相手」と称し戦いに挑むミハのために、暗くなるのではなく全力でエールを送りたいと思う。

 

Forza Sinisa!!!!!!!!!!!

Siamo tutti sempre con te!!!!!!!!!!!

 

 

 

【ヨーロッパリーグ予選目前!】最近のトリノFCまとめ

 

筆者は焦っている。

 

カブトムシ・クワガタムシの捕獲が停滞の一途を辿っているのだ。正確にはメインターゲットはヒラタクワガタなのだがいかんせんレア度が高い。ぶっちゃけちょっと高嶺の花という感じだ。だからこの際「クワガタ」と名の付く虫ならなんでもいい。腐葉土の敷き詰められたワンルームに早いところ入居者を見つけたい。

 

なぜ筆者お手製バナナトラップには変な虫しか来ないのだろうか?仕掛ける森がダメなのかトラップ自体ダメなのかもう分からない。皆さんご存知、ゴで始まる「名前を言ってはいけないあの虫」なんかこないだ森に行った時2匹も見た。お前らはお呼びじゃないんだよ。アバダケダブラ!

 

てな感じで筆者が森を奔走している間にトーロはシーズンに入った。もう2週間もすれば今季初の公式戦が待っている。さあ今季のヨーロッパリーグ本戦出場を祈願して、せーの、2019/2020シーズンキックオフ!

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さて、今月末にヨーロッパリーグ予選初戦を控え、先週から毎年恒例のボルミオ合宿に入っている我らがトーロ。ナイジェリア代表としてアフリカネーションズカップを戦っているアイナコパ・アメリカを終えたばかりのリンコンつい先日までU-21ユーロに出場していたルキッチボニファーツィらはまだ到着していないものの、昨日からはバカンスを終えたシリグミリコが合流している。

 

新シーズンに向けて

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ヨーロッパリーグ本戦出場を目指す指揮官マッツァーリは、昨年使用した3-5-23-4-2-1の布陣に加え、現在はより攻撃的な3-4-3の戦術理解に取り組んでいるところだ。並びは3-4-2-1と似ている(というかほぼ同じ)ため、最初は筆者も「結局3-4-2-1戦術の成熟を図ってるだけじゃね?」と思ったが、トレーニングでウイングを担っているベレンゲルファルケが非常にワイドな位置にポジショニングした状態でスタートすることから、現在トライしているのは3-4-3であることは間違いないだろう。

 

現在テストしているのは上の並び。シリグは合流して間もないためロザーティが代役を務めているが、25日の予選1stレグではシリグゴールマウスに立つだろう。また、今季激しいレギュラー争いが予想される左センターバックだが、ジジリャンコがまだトップフォームではないため、25日はブレーメルが起用されることがほぼ確実。中盤から前もだいたいこの並びのはずだ。

 

さて、気になるヨーロッパリーグの日程はこちら。

 

7月22日 予選3回戦組み合わせ抽選会

 

7月25日(木)予選2回戦1stレグ (H)

8月1日(木)予選2回戦2ndレグ(A)

 

※対戦相手はデブレツェニ(ハンガリー)vs.クケシ(アルバニア)の勝者。なお1stレグはデブレツェニが3-0で勝利

 

突破すれば...

8月5日(月)プレーオフ組み合わせ抽選会

 

8月8日(木)予選3回戦1stレグ(未定)

8月15日(木)予選3回戦2ndレグ(未定)

 

突破すれば...

8月22日(木)プレーオフ1stレグ(未定)

8月29日(木)プレーオフ2ndレグ(未定)

 

突破すれば本戦出場!

8月30日(金)グループステージ組み合わせ抽選会

 

本戦出場までの道のりは決して平坦なものではない。グループステージに進むには計3チームを倒す必要があるのだ。昨年はあのアタランタですらプレーオフで敗退しており、簡単な予選ではないことは明らかだ。組み合わせのくじ運にも左右される予選パートだが、「ヨーロッパリーグに出られる!」と喜ぶのはまだ早いと言わざるを得ないだろう。地に足をつけた戦い方でグループステージ進出を勝ち取りたいところだ。

 

今月25日に行われる予選2回戦1stレグはホーム開催だが、その日トーロの本拠地グランデ・トリノではコンサートが予定されているらしく使用不可。そこで今回は同じピエモンテ州アレッサンドリアスタディオ・ジュゼッペ・モッカガッタを借りることが正式に決まった。収容人数収容人数約6000人の小さなスタジアムだが、貸し出しを快諾してくれたアレッサンドリアには感謝しなければならないだろう。ありがとう、アレッサンドリア

 

メルカートの動き

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ここ数日、メインターゲットとして報じられているのはナポリシモーネ・ヴェルディ。かつてトーロに所属していたこともあるプレーヤーで、両利きであることが最大の特徴だ。マッツァーリは3-4-3のウイングに最適な存在だと考えており、プレースキッカーとしても貢献できる。昨季のトーロに欠けていた「創造性」を補う買い物としては最高な選択肢だろう。

 

ナポリは連日ハメス・ロドリゲス獲得への動きが報じられており、彼を獲得するにはヴェルディを売却する必要があるらしい。しかしナポリ€2500万というヴェルディへの要求額を下げる気配はなく、€1800万で獲得したいトーロとの交渉はまだ睨み合いが続いている状況だ。

 

その他ホットな名前はディエゴ・ラクサールハメド・ファレスクリスティアン・クアメルフレッド・ダンカンなど。中でもテオ・エルナンデスの加入でミランスカッドから弾き出されそうなラクサールは狙い目だろう。EL予選がスタートする前に、上記の中から少なくとも1人は確保しておきたいところである。

 

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そんな中、我らがカイロ会長La7(ラ・セッテ)に対しメルカートについてこのようにコメントしている。

 

今夏のメルカートでは主力を維持することが大事だ。補強を急ぎ過ぎてはいけない。我々は既にスタメンクラスの11人の他にも素晴らしい選手たちを抱えているのだからね。

 

攻撃陣の補強?たくさんの名前が報じられているのを見た。複数の可能性があると言えるよ。少なくとも4人から5人をリストアップしている。その内の何人かは既に噂になっているが、まだ報じられていない候補もいるよ。サプライズの可能性がないとは言い切れないね。

 

以前からカイロは攻撃陣の補強を明言しており、ヴェルディ獲得に動いていることも認めている。しかしご覧の通りLa7に対してはサプライズの可能性も示唆しており、今後の展開に期待ができそうだ。何回も言うが筆者はカプラーリに来て欲しい。

 

新ユニフォームと親善試合ボルミエーゼ戦

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昨日、ついにJomaによるトーロ新ユニフォームが発表された。ファースト、セカンド、キーパーユニともに思ったより悪くなかったというのが個人的な感想。特に背番号のフォントは筆者的にかなり気に入った。例年のように前面に雄牛模様の透かしは入っていないが、まあ良しとしよう。サードユニについては25日のEL予選でお披露目されるとの噂もあり、こちらも楽しみに待ちたい。

 

また、Instagramでもチームメイトたちが示唆していた通りファルケが今季から背番号10を背負うことが決まった。個人的に去年くらいからずっと望んでいたことだったので、かなり嬉しい。エースナンバーを背負いヨーロッパリーグで暴れる姿を早く見たいところだ。そんなファルケはプレゼンテーションの席でSkyのインタビューに答えている。

 

この番号を付けるのを楽しみにしていたよ。トーロでも数々の名手たちが背負ってきた数字だしね。10番のシャツはただの数字じゃなく、着る者に責任感を与える数字だ。僕らは今3-4-3と3-4-1-2の戦術に取り組んでいて、監督は僕を様々な役割で使おうとしている。これは僕にとっては重要なことだ。さらに成長できるからね。トーロは僕が来てからずっと成長を続けているチーム。さらなる熱意を持ってやっていくよ。

 

新ユニフォーム発表の数時間後、トーロは新ユニフォームを纏いボルミエーゼとの親善試合を消化。ファルケが言った通り、マッツァーリはふたつの布陣をテストしたようだ。18-1というスコアの通り力の差はあれど後半からは若手も複数ピッチに送り込まれ、戦術確認としてはいい経験値を得られたはずだ。

 

最近のトーロはだいたいこんな感じ。メルカートでは苦戦しているものの、ボルミオでの合宿は順調なようだ。選手たちには怪我せず元気に今季への準備を進めて欲しい。

 

 

【Toro News編集長に直撃!】トリノFC情報局初の独占インタビュー

 

クラブが公開しない情報をいち早くキャッチし、サポーターたちに正確に伝える。それがクラブ専門メディアの主な仕事だ。我らがトリノFCにも当然のように専門メディアはいくつか存在し、ティフォージに安心と信頼のニュースを届けてくれる。一介のファンに過ぎない筆者自身も、彼らなくしてこのブログを運営することはほぼ不可能だと言っても過言ではない。彼らのありがたみはファンなら誰もが認めるところだ。

 

さて先日、ご存知やや日刊ラツィオラツィオ専門紙記者へのインタビュー記事がアップされていた。日本のラツィオ専門紙であるやや日刊ラツィオと現地ラツィオ専門紙Solo La Lazioのコラボは非常に興味深く、インタビューでも語られている通り「距離は離れているが、愛で繋がっている」ことを感じることのできるものだった。

 

「距離は離れているが、我々はラツィオへの愛でつながっている」 ラツィオ専門紙の現地記者にインタビュー - やや日刊ラツィオ

 

このインタビューに感銘を受けた筆者は、こう思った。「僕も、トーロへの愛で繋がりたい」と。そうなれば早速メールしよう。送信!ポチッとな!ほぼダメ元での連絡ではあったが、なんと...

 

トーロ専門紙として名高いメディアの編集長から快諾を賜った!!!拍手!!!

 

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その名もToro NewsTwitterでは公式アカウントも存在し、フォロワー数も約14,000人を数えるトリノFC専門ニュースサイトだ。どう考えてもこちらが本物のトリノFC情報局である...。お忙しい中付き合って下さったジャンルーカ・サルトーリ編集長には本当に頭が上がらない。

 

Toro Newsのリンクはこちら。Toro News - Tutte le news sul Torino FC

 

さて、インタビューの内容を早速見て頂こう。

 

ーインタビューをご快諾頂きありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

 

私の名前はジャンルーカ・サルトーリ。ジャーナリストだ。約3年前からToro Newsの編集長をしていて、トリノのCorriere della Seraで共同編集者としても活動しているよ。

 

ートーロのファンになったのはいつですか?

 

小さい頃からファンだった。たぶん6歳くらいの時だったと思う。父親にスペルガに連れて行ってもらって、それからだね。

 

ーファンとしての最高の思い出はなんですか?

 

間違いなく、サン・マメスでビルバオに勝利したあの夜*だね。ファンとしてだけでなく、ジャーナリストとしても特別な思い出だ。

 

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*2015年2月26日に行われた14/15UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ。トリノはこの試合を3-2で制しベスト16に進出した

 

ー今のトーロにとって最も重要な選手は誰だと思いますか?

 

これは断言できる。アンドレア・ベロッティだ。

 

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サルトーリ編集長は主将ベロッティを最も重要な選手として挙げた

 

ー18/19シーズンについてお聞きします。全体的にどんな印象ですか?

 

見事なシーズンだったと思うよ。獲得した勝点63という数字が物語っているね。トーロはヨーロッパに値したと思う。選手たちはうまくやったし、ソリッドでコンパクトなチームであることを証明した。

 

ー来季のトーロには何を期待しますか?また、メルカートではどう動くべきだと思いますか?

 

今季の勝点63を超えるポイントを獲得することが目標になるだろうね。補強ポイントは左ウイングバック、トレクァルティスタ(トップ下)、そしてメディアーノ(守備的MF)だと思う。

 

ー次に、Toro Newsについて詳しく教えて下さい。

 

Toro Newsは、トーロ専門メディアとしては最初の存在だ。ここまで14年間トーロに関する話題を追いかけ、数万人ものティフォージのために情報をお届けしている。

 

ーToro Newsの運営理念とこれからの目標はどんなものでしょうか?

 

私たちは編集スタッフの質の向上にフォーカスしていく予定だ。ジャーナリストの構成も、30歳より若い人間で固めたいと考えているよ。

 

ーなるほど。トーロの話題に戻りますが、以前大黒将志という日本人FWが所属していたのを覚えていますか?彼についてはどんな印象かお聞かせ下さい。

 

彼はナイスガイだったよ。最初の印象はプレーも含めポジティブなものだった。だけど、中田英寿中村俊輔長友佑都のようにうまくはいかなかったね。残念ながら、まだセリエAでプレーする準備が出来ていなかったんじゃないかな。

 

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元日本代表FWの大黒将志はトーロ初の日本人選手として2006年に加入。トリノでは2年間プレーしたがインパクトを残すことはできなかった

 

ートーロのメインスポンサーは日本の企業です。SUZUKIの車はお好きですか?

 

もちろんだよ!特に、白い雄牛の模様がグランデトリノの選手たちの名前で象られていたあの青いやつはすごく気に入っていたよ。

 

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SUZUKI VITARAのトリノFCエディション

 

ー最後に、日本のファンに向けて一言お願いします。

 

日本にもティフォージがいるのは知っているよ。Toro Newsを代表して強い抱擁を送りたい。これからも私たちのニュースを見て、トーロの情報を仕入れてくれると嬉しいね。

 

いかがだっただろうか?サルトーリ編集長は筆者からの質問全てに真摯に答えて下さり、本当に感謝しかない。編集長も仰っていた通り、Toro Newsにはこれからも末永くお世話になる予定だ。この場を借りて改めて感謝したい。

 

Grazie di cuore, Gianluca!