トリノFC情報局

セリエAの古豪・トリノFCの情報を掲載しています。コメントお待ちしてます!

プリマヴェーラ期待の若手をピックアップしてみた

 

6月も折り返し地点を過ぎ、各クラブは来季に向けた動きをそれぞれスタートさせている。珍しいことに北の三強は揃って監督を替えたし、ナポリハメス・ロドリゲスの獲得が近いそうだ。アタランタは退任の噂が絶えなかったガスペリーニとの契約を延長したし、ローマは監督を替えただけでなくレジェンド2人と劇的な別れを経験している。要は、上位陣は軒並み何かしら既に話題を提供しているということだ。

 

さてトリノはどうだろう?7位が上位に入るかという議論は置いといて、ミランがELに出場しないことが有力となってきた今繰り上げでヨーロッパの舞台に立ちそうなトリノも何かしら動きを見せているのが普通だ。

 

しかし、ほんとに何もない。いやマジで。まあジャンルーカ・ペトラーキの契約を巡るDS問題が解決しない限りまともに動けないのだろうけど。トリノが◯◯の獲得に興味」とかいうニュースは毎日のように出ているが、唯一ディ・マルツィオ先生から「獲得が近い」と報じられたラデ・クルニッチは取り逃がしてしまった。あとはEL予備予選に出れるかどうかという話題もあるが、それはUEFAミラン次第である。今日UEFAミランに対する処分を公式に発表するということで、これに関してあとは待つのみという状況だ。んーどうしよう...。

 

そうだ、トップチームの話題がないんならプリマヴェーラの話をしよう!

 

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ということで今日はプリマヴェーラの話題を。彼らもトップチームと同じく先日カンピオナートを終えたところ。プレーオフ準決勝でアタランタに敗れスクデットには手が届かなかったが、そんな中でも彼らは近未来のトーロを背負って立つ可能性を秘めていることを証明した。今日は、今季プリマヴェーラも観戦した筆者イチオシの選手を数人ピックアップして紹介したいと思う。近いうちにトップチームでの活躍が見られる選手もいるかも?

 

ニコロ・デ・アンジェリス

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・ポジション ミッドフィールダー(センターハーフ)

セリエAで例えるなら... イスマエル・べナセル

 

昨年1月ローマからやって来たレフティ。身長は170cmと小柄なものの、パスセンス、推進力、キープ力を高い水準で備えたゲームメイカだ。中盤の深い位置で攻撃を組み立てたかと思えば、機を見たゴール前への飛び出しでフィニッシュにも関与する。メッザーラが主戦場だが、レジスタとしてのプレーも可能。ちなみに筆者的には1番好きなタイプの選手だ。

 

ベン・ラシヌ・コネ

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・ポジション ミッドフィールダー(攻撃的MF、センターハーフ) / フォワード(ウイング)

セリエAで例えるなら... フェデリコ・ベルナルデスキ

 

今季プリマヴェーラで背番号10を背負ったコートジボワール人アタッカー。彼もレフティである。高いテクニックを持ち積極果敢にドリブルで仕掛けていくプレーもさることながら、豊富な運動量も併せ持っており守備時はがむしゃらにボールホルダーに喰らいつく。質と量を兼備し攻守に渡って貢献できる現代的なプレイヤーだ。中盤から前は基本的にどこでもこなすため、どのポジションで花が開くか今から楽しみである。

 

ウィルフリード・シンゴ

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・ポジション ディフェンダー(センターバック、右サイドバック)

セリエAで例えるなら... カリドゥ・クリバリ

 

フィジカルとスピード、闘争心を備えたコートジボワールディフェンダー一対一よりはインターセプトに秀でたタイプで、縦パスへの積極的なチャレンジが光る。今年の1月に加入したため、実質ペトラーキがトーロのDSとして連れて来た最後の選手だ。トップチームでも背番号を貰い受けている通りマッツァーリからの評価も非常に高い。

 

ニコラ・ラウティ

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・ポジション フォワード(センターフォワード)

セリエAで例えるなら... アンドレア・ベロッティ

 

屈強なフィジカルと抜群の決定力を備えたプリマヴェーラの主砲。虎視眈々と狡猾にチャンスを窺うそのプレースタイルはトップチームのカピターノそっくりである。今季の公式戦では39試合に出場し21ゴールと見事な数字を叩き出した。U-19世代でのイタリア代表にも召集されており、イタリア国内でも期待の若手として認知されている存在だ。

 

ヴィンチェンツォ・ミリコ

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・ポジション フォワード(セカンドトップ、左ウイング)

セリエAで例えるなら... ロレンツォ・インシーニェ

 

負傷の影響で10試合以上を欠場したにもかかわらず、公式戦ではシーズン29得点という驚異的なパフォーマンスを見せた神童。無駄のないシンプルな仕掛けから正確なフィニッシュでゴールを陥れるそのプレーぶりはマッツァーリの目にも留まり、めでたくトップデビューも果たしている。ラウティ同様U-19イタリア代表でも常連。

 

 

 

さて、今日は5人に絞って紹介したが、あいつも書こうかな...と思った選手も2、3人ほどいる。要するにトーロプリマヴェーラは才能の宝庫なのだ!え?トップチームに最近は主力輩出してない?すみません聞こえません。

 

彼らの中にもプリマヴェーラを卒業し、来季からローン修行に出向く選手もいるだろう。彼らがいずれトーロのトップチームで開花し、セリエAの舞台で輝く日はきっと来るはずだ。その時は、この記事を思い出して「あー先見の明があるすごい人だったなあ」と筆者のことを思い出して欲しい。わかったな?おなしゃす。

 

おしまい

【ゆるふわ座談会】セリエA通信簿 2018-2019に参加してきた

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先日、ご存知ASローマ速報の如月さんよりお誘いを頂き、日本人ミラニスタの聖地、BAR MILANISTAで行われたゆるふわ座談会に参加してきた。

 

筆者以外に5名のセリエAティフォージが集い行われた座談会だったが、なんというかものすごく濃い時間を過ごしたという感覚だ。各方面に精通したいわばスペシャリスト揃いの中で、筆者は終始小さくなりながらその場に座っていた。まあ元から身長は低いのだが。やかましいわ。

 

などという筆者の感想はさておき、座談会の様子を是非セリエAティフォーゾのあなたにも見て頂きたい。

 

【ゆるふわ座談会】セリエA通信簿 2018-2019 第1節 : AS ローマ速報

 

座談会は3時間弱にも及んだため、今回の第1節に始まり第3節が最終節となる。この膨大な量の会話を文字起こしして下さった如月さんにはこの場を借りて改めてお礼をさせて頂きたいと思う。ありがとうございました。

 

第2節も乞うご期待!

 

 

【アンケートご協力のお願い】セリエAティフォージの清き1票を!

 

18/19シーズンのセリエAも最終節を消化し1週間が過ぎた。ユヴェントスの優勝やラツィオコッパ・イタリア制覇、アタランタの大躍進などハイライトを挙げればキリがない。以前も記事内で言及した通り、我々トーロとしても素晴らしいシーズンだった。

 

さて、今回はご存知ASローマ速報の如月さんよりご依頼を頂き、微力ながらアンケートのシェアをさせて頂く。下記のリンクから飛べるので、ぜひご回答をお願いしたい。

 

ローマ速報アンケート【番外編】 : AS ローマ速報

 

セリエAティフォージの清き1票を!山ちゃん結婚おめでとう!

【インタビュー】トーロにはファンタジーアが必要だ。そう、リャイッチのようなね!

 

まずは最悪なお知らせからこの回を始めざるを得ないことを非常に残念に思う。

 

先日、九州南部が梅雨入りしたと気象台が発表したのである。ああ最悪だ。てか早くね?去年の今頃はまだ雨なんて降っていなかったような記憶があるのだが、調べてみると昨年より5日ほど早い梅雨入りだそうだ。あれそんなに早くもなかった。

 

筆者が住んでいるのは九州の中ほどにある田舎だが、先週末くらいから天気は悪く今日も無数の水滴たちがコンクリートの地面を激しく打つ音が外から聞こえている。この音自体嫌いではないのだが、梅雨の何が嫌っていうと湿気。電車、バスなどなど公共交通機関の車内なんかもう地獄である。英語ではHumidity。イタリア語ではUmidità。これを機にこの忌々しい単語をみんなも覚えよう!という訳の分からん前置きから始めてしまい、これ以降をどう書こうかと思い悩んでいるが、あながちこの前置きとリンクしないでもない話題を今日は書いていこうと思う。

 

筆者の心は昨年夏からずっと梅雨が続いている。そう、愛しき我らの10番アデム・リャイッチだ。彼がトルコに行ってしまってから心の雨はしとしと降り続いている。トーロのティフォージならきっと誰もがそうだろう。さらについ先日ベシクタシュが彼の買取オプションを行使したことを公式発表したためもう心の雨は災害レベルに。みなさんも自治体の指示に従って避難して下さい。

 

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写真はかつてトリノプリマヴェーラで指揮を執り、トップチームでもベンチに座ったジャンカルロ・カモレーゼ。だれ?まあとりあえず、Torinogranata.itが彼にインタビューを試みたようなので見ていこう。

 

ー今季のトーロについてはどういう印象ですか?

 

素晴らしいシーズンだったと思う。数字がそれを証明しているよ。トーロは今季、勝点3制度導入後最多となるポイントを獲得した。その上最後の日までヨーロッパを争ったんだ。いくつかの取りこぼしはあったし、モノにすべきだったチャンスは確かにある。しかし、全体的に見ると賞賛に値するシーズンだった。

 

ーそれはなぜでしょう?

 

今この時点でたくさんのチームが監督を替えている。私の意見では、ほぼ全ての監督が今季それぞれ設定した目標を達成したと思うのだがね。しかし一方でトーロはワルテル・マッツァーリが築いた確かなベースを元に来季もスタートすることができる。そしてさらなる飛躍へのポテンシャルもあるんだ。これは評価すべき事実だろう。

 

ー未来への基盤はベンチだけでなく、ピッチ上にもありますね。今チームに必要なのは改革ではなく、地に足を付けて進んでいくことです。

 

「トップレベルのチームに成長するために欠けているピースは、わずかにあと2つか3つだ」とコメントしたカイロ会長の意見に賛同する。この枠組みを強化するには、次のメルカートでの主力の残留と少しの接ぎ木が必要だと思うよ。

 

ーしかし、欠けている残りのピースとはどんなものなのでしょうか?

 

フリーキックから得点できる選手であったり、予測不可能なプレーをする選手。創造性のあるプレイヤーだね。今季マッツァーリはまさにそのタイプの選手を失っている。トーロがさらに飛躍するためには、まさにリャイッチのような選手が必要なんだよ。

 

ーなるほど。では今季トーロで印象に残った選手を教えて下さい。

 

守備陣は軒並み素晴らしいパフォーマンスだった。豊富な経験で若手を助けたという意味では、モレッティとデ・シルヴェストリが決定的な働きをしたと思う。そして彼らを後ろから指揮したシリグ。彼は間違いなくイタリアで最強のゴールキーパーだよ。アッズーリが何かの決勝を戦う時、マンチーニは彼をゴールマウスに立たせるべきだ。

 

ー逆にガッカリだった選手は?

 

私にとって、カンピオナートを見事に戦い抜いたトーロにガッカリだった選手などいない。ザザは他の選手に比べるとあまり貢献はしていないかもしれないが、彼への期待度があまりにも大きかったことを我々は忘れてはならないよ。チームにフィットすれば、来季は取り返すことができるはずさ。

 

 

 

という感じだ。カモレーゼ=筆者か?というくらいに意見が同じである。彼の言う通り、トーロに欠けているピースはまさにアデムだ。あのようなタイプが1人いるのといないのとでは、正直チームとしての怖さが格段に違ってくる。

 

しかし彼はもうトーロの選手ではない。トーロは彼に続くファンタジーアを求め、ロベルト・ペレイラ(無理じゃ)やジャンルーカ・カプラーリ(高え)などの選手を物色している最中だ。仮にトーロが創造性を補う補強に成功した場合、カモレーゼの言うようにマッツァーリのチームはさらなる進化を遂げるはずだ。新DSと目されるマッシモ・バーヴァにはそう言った意味でも期待をしたい。

 

筆者の心の雨が止むことを祈って。

 

おしまい

 

【さよならペトラーキ】トーロの新DSは、だあれ?

さて昨日チャンピオンズリーグの決勝が行われた。今季はヨーロッパリーグと同じくイングランド勢同士の対決。今季トーロに手一杯だった筆者は今季チャンピオンズリーグをそこまで見ておらず、「アヤックスすげえ」「白黒おい!」といった陳腐な印象しか持っていなかったが、やはりファイナルはすごい。そもそもスタジアムがすごい。

 

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アトレティコ・マドリーがホームとして使用しているエスタディオ・メトロポリターノでの開催だったわけだが、超満員の中Imagine Dragonsのパフォーマンスでウォーミングアップを完了させた会場はファイナルならではの雰囲気を放っていた。画面越しにでもあの雰囲気なのだから、その場にいる選手やスタッフ、観客たちの感情は表現しきれないものがあったことだろう。試合内容には敢えて触れないが、CLアンセムで火蓋が切って落とされたファイナルの空気に筆者も鳥肌が立ったことは言うまでもない。起きててよかった。

 

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試合前にも黙祷が行われたが、ファイナルを前にサッカー界を揺るがす悲劇が起きてしまった。元スペイン代表FWのホセ・アントニオ・レジェスが死去したのである。享年35。交通事故でのあまりにも早すぎる訃報だった。

 

彼を知っているから、知らないからという話ではもちろんないが、名前をよく知る選手がこんなにも早くこの世を去ってしまうというのは、とてもやり切れない思いだ。レジェスもかつてプレーしたマドリーの地で、彼に捧げる試合を繰り広げたリヴァプールトッテナムの両軍には拍手を送りたい。天国のレジェスもきっと見ていたはずだ。どうか安らかに。

 

 

 

さて、今日はトーロの新DSについて書いていきたい。DSとは所属選手との契約延長の話し合いをしたり、獲得候補を吟味し交渉に向かったりするお仕事。毎年カルチョメルカートでは各クラブのDSたちが暗躍しビッグディールを成立させては賞賛されたり、時にはエムバイェ...ゴホン、”失敗”として記憶されるような選手たちを買って批判の的になったりしている。トーロの現DSはジャンルーカ・ペトラーキだ。

 

DS?SDじゃね?

 

実際はどちらも正解だ。SD(Sports Director)英語圏DS(Direttore Sportivo)はイタリアでの呼び方である。筆者はこれまでSDと呼んでいたがちょっとイキりたいのでこれを機にイタリア語での呼び方に変えさせてもらおうと思う。

 

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ここ最近報じられている通り、現DSのペトラーキはASローマに仕事場を移すことが時間の問題となっている。というか既にあちらでの仕事も始めているらしい。ここ10年トーロのDSとして辣腕を振るってきたペトラーキだが、トーロ会長ウルバーノ・カイロとの関係は既に修復不可能なところまで来ており、さながら「ちょっと距離を置こう」という片方からの謎の提案に合意し結局はそのまま別れてしまうカップルのような状態が続いている。

 

ペトラーキのトーロでの見事な仕事ぶりは下記のエントリーにまとめてあるので、こちらも是非参照されたい。

2年以内に欧州へ。トーロに今必要なのは「結果」 - トリノFC情報局

 

ヨーロッパの舞台へ向けクラブ一丸となるべきシーズン中にもかかわらずローマとの接触が報じられたため、ティフォージの大半から”裏切り者”の烙印を押されてしまったペトラーキだが、10年前にはセリエBにいたトーロが近年ヨーロッパの舞台を争えるほどの成長を遂げたのは彼の功績によるところがかなり大きい。後釜となる人物にはその座に相応しいノウハウが求められる。

 

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そんな後任候補の筆頭となっているのがこの人物。名をマッシモ・バーヴァという。彼は既にクラブの人間であり、このままペトラーキの後釜として据えられた場合内部昇格という形の人事となる。しかし彼の現職はいったい何なのか?DSとしての能力は如何なものだろうか?

 

バーヴァの現在の肩書きはResponsabile del settore giovanileプリマヴェーラを頂点とするユースセクター全体を統括する責任者である。略してRSGとでも呼ぶか。RSGはトップチームで言うなればそれこそDSがそれに当たる。選手をリストアップし交渉に向かい契約を結ぶ。そういったプロセスに関してバーヴァは既に経験者というわけだ。

 

2012年に現職に就任したバーヴァだが、RSG(合ってんのかな?)としての実績も素晴らしいものがある。14/15シーズンにプリマヴェーラは23年ぶりとなるスクデットを獲得した上、翌シーズンのスーペル・コッパも制覇。17/18シーズンにはコッパ・イタリアでも優勝を果たした。バーヴァはその見事な手腕でプリマヴェーラを勝てる集団へと変えた人物なのだ。トップチームにも何人もの卒業生を送り出している。ちなみに、指揮官フェデリコ・コッピテッリに率いられたプリマヴェーラは今季もスクデット争いを演じているところだ。

 

いや、当然トップとプリマヴェーラは土俵が違う。動くカネも大きく違う。しかし、マッシモ・バーヴァがジャンルーカ・ペトラーキの後釜を務めるのに充分な能力を持ち合わせた人物であることは信じてもいいはずだ。今夏は彼が主導となって突入する初めてのメルカート。注目だ。カプラーリ連れて来い!

 

おしまい

【参加者募集】トーロ会開催したいなぁなんて思う今日この頃

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九州は焼酎の国だ。焼酎片手にツマミを食すというのが九州民の週末の愉しみ方。そこまで酒に強いわけでもないが、要するに筆者は今酔っている。べろべろばー。

 

カテゴリーの通り酔った勢いの独り言ではある。だができるものならばやりたい気持ちも大きい。Twitterではユヴェントスをはじめインテルミランフィオレンティーナなど名門クラブのサポーター会が開催されているのをよく目にするし、正直かなり羨ましい。

 

日本にもトリニスタは何人かいるというのが筆者の印象で、個人的にはその方々と繋がりゆくゆくは日本にトーロのファンクラブも作れたらなぁなんてことは少し前から考えていたことだ。

 

自分はトーロのサポーターとしてはかなり新参者だ。このサイトを運営しているからといってトーロに関しては全知全能というわけではもちろんない。だからこそたくさんのサポーターと繋がり、昨今のトーロについて語らい、盛り上がる場を作りたいと思う。自分なんかより前からトーロを応援しているティフォージもいるはずだし、そういった方々から昔のトーロについての話を聞きたい。もっとトーロについて知りたい。そのためには自分が動くしかないと思い、今これを書くに至っている。

 

参加したいと言ってくださる方、または少しでも興味がある方はぜひTwitterのDMもしくはこのエントリーにコメントをよろしくお願い致します。以上あざっした。

18/19 トリノFC背番号順つうしんぼ②

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2回に分けた意味あるか?と思いながら早速やっていこう。

 

 

...いや、さすがに前置きが短すぎるので来季のトーロについて情報を1つ記しておこう。

 

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来季のユニについてだ。トーロはこの度11年に渡って続いてきたKappaとのパートナーシップを解消し、どうやら新たにJomaがテクニカルスポンサーに着くことが濃厚となった模様。JomaはセリエAではアタランタサンプドリアサプライヤーとしていることでお馴染みのメーカーだ。Kappaも好きだったが、Jomaユニも今から楽しみである。

 

さて、今回の通信簿は今季限りで現役を引退したあの選手から。

 

24. エミリアーノ・モレッティ 7.0

 

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セリエA 24試合出場

コッパ・イタリア 2試合出場

 

現役最後となった今シーズンも、衰えを感じさせることなく堅実な守備を披露。一時コフィ・ジジにレギュラーの座を譲ったが、ジジの離脱後再びレギュラーに返り咲いた。引退会見でマッツァーリもコメントしていた通り、グレイソン・ブレーメルら若手の成長にも大きく貢献。最終節では現役最後の試合にもかかわらずブレーメルに出番を与えるべきだと自らマッツァーリに進言するなど、チームを第一に考えて行動するプロフェッショナルとして模範的な存在だった。ピッチ内外での堂々とした振る舞いに拍手。ありがとう、エミリアーノ。

 

25. アントニオ・ロザーティ −

 

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セリエA 0試合出場

コッパ・イタリア 0試合出場

 

第3キーパーという厳しい条件を受け入れての加入だったため、公式戦の出場はゼロ。しかしその陽気なキャラクターでロッカールームでの盛り上げ役を買って出るなど、モレッティ同様チームのことを最優先に考えられる男であることは言うまでもない。契約は今季限りとなっている上、来月で36歳の誕生日を迎えるため現役続行を選択するかは不明だが、どの道を選ぼうとも応援していきたいと感じさせる選手だった。

 

27. ヴィットーリオ・パリジーニ 5.0

 

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セリエA 17試合出場

コッパ・イタリア 1試合出場

 

ロベルト・ソリアーノには言及しないものとして、今季のチームにおいてはシモーネ・ザザに続いて期待外れの選手であった。プリマヴェーラからの生え抜きであるためティフォージからの支持は得ており期待も大きいのだが、出場した試合では気合いが空回りしミスを連発するシーンがあまりにも多すぎた印象だ。ウイングバックからシャドー、セカンドトップまで様々なポジションで起用されたがいずれの役割でも輝きを見せることが出来ず。来季の構想に入っているかどうかも正直怪しい。もはや完全移籍での退団もあり得るか。

 

29. ロレンツォ・デ・シルヴェストリ 7.0

 

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セリエA 32試合出場2得点4アシスト

コッパ・イタリア 2試合出場

 

今季も右のウイングバックとして見事なプレーを見せた。右サイド全域をカバーする走力と屈強なフィジカル、空中戰の強さはマッツァーリの志向するサッカーに完璧にフィットしていると言えよう。クロッサーというよりは運動量を武器としているためあまり器用なタイプではないが、それでも4アシストを記録した今季のパフォーマンスは文句のつけどころがないだろう。昨季に続いて守備にも大きな改善が見られ、文字通り攻守に渡って貢献してくれた。

 

30. コフィ・ジジ 6.5

 

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セリエA 17試合出場

コッパ・イタリア 1試合出場

 

メルカート最終日での加入だったためフィットに時間を要し、シーズン序盤はベンチを温めたが一時はエミリアーノ・モレッティからレギュラーを奪取している。スピードのあるアタッカーに強く、基本的に振り切られたシーンは記憶にない。クリーンかつ鋭いタックルを武器にセリエAの守備戦術にもすんなり順応した。足元の技術も非常に高く、華麗な単独プレス回避でティフォージを沸かせるシーンも。負傷箇所の手術を受けたため一足先にシーズンを終えたが、モレッティが引退した今買取オプションの行使はもはや時間の問題だ。

 

33. ニコラ・エンクル 7.0

 

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セリエA 36試合出場2得点

コッパ・イタリア 2試合出場

 

彼のように「あまりにも頼れる選手」も考えものだ。移籍するわけでもないのに、筆者は既に彼のいないトーロを想像し震えている。それほど彼の存在は大きい。上背もそこまで無いしフィジカルもがっちりしているわけではないが、相手FWからボールを掠め取るあの技術はもはや極上のエンターテイメントである。左右にボールを散らすプレーも得意で、起点としても欠かせない存在だった。奇抜な服装でファッションリーダーとしてもSNSを賑わせるなどファンサービス(笑)も素晴らしい。いや、別にバカにしてるわけじゃないよ?

 

34. オラ・アイナ 6.5

 

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セリエA 30試合出場1得点3アシスト

コッパ・イタリア 2試合出場

 

夏のメルカートで集めた「ラグビー選手」の1人。セリエA初挑戦でどれだけやれるかというシーズン前だったが、終わってみれば30試合に出場。結果的にレギュラーであるクリスティアン・アンサルディより多くの試合でピッチに立った。フィジカルとテクニックを高いレベルで併せ持つ上、両サイドをこなす器用さはさすがチェルシーアカデミー出身者といったところだ。若さゆえ集中力が途切れるシーンもたまに見受けられるため、そこさえ改善できればワールドクラスの仲間入りも夢ではないだろう。買取オプションの行使も有力なため、来季もトリノで腕を磨いて欲しい。

 

36. グレイソン・ブレーメル 6.0

 

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セリエA 5試合出場

コッパ・イタリア 2試合出場

 

実力者である先輩たちの壁に阻まれあまり多くの出場機会を得ることができなかったが、欧州初挑戦ながらも才能の片鱗を示したシーズンであったことは誰の目にも明らかである。プレシーズンのリヴァプール戦でサディオ・マネを完封したあの実力はやはり本物だった。積極果敢にインターセプトを試みるプレースタイルは守備の国セリエAでも充分に通用。トリノデルビーではスタメン抜擢にも臆することなく堂々たるプレーを披露するなどメンタルも非常に強い。大先輩モレッティから受け継いだ守備技術で来季はレギュラー奪取を狙う。

 

39. サルヴァトーレ・シリグ 7.5

 

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セリエA 36試合出場

コッパ・イタリア 2試合出場

 

今季ヨーロッパリーグ争いを演じたトーロの躍進は、彼の存在なしに語れるものではない。超人的な反応で幾度となくピンチからチームを救い、ゴール前にリーグ屈指の強固な壁を築いた。彼の今季のハイライトは、第21節インテル戦から第26節キエーヴォ戦まで記録した6試合連続のクリーンシート。これは過去にトーロに所属した歴代キーパーの中でも最高の数字である。クリアを真上に打ち上げてピンチを招く「名物・シリグ玉」ですらもはやチャームポイントだ。ちなみにトマス・リンコンとは練習中しょっちゅう喧嘩をしているらしい。

 

88. トマス・リンコン 7.0

 

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セリエA 34試合出場3得点

コッパ・イタリア 3試合出場1得点

 

中盤の選手ではシーズンを通して最も安定していた選手。汚れ役を買って出る献身性と鋼のような身体を駆使した守備で「将軍」としてのミッションを全うした。今季隣でプレーしたスアリオ・メイテの存在で守備での負担も軽減され、前線へ顔を出す場面もしばしば。得点シーンにも積極的に関与した。34試合の出場で15回とリーグトップの警告数を記録したものの、退場が1度もないのは経験の為せる技だろう。前述の通り警告が多く定期的にサスペンションを食らうためお休みする日も多かったが、そのおかげでサシャ・ルキッチは出番が増えたので、彼のプレータイムを考えての行動だったのかもしれない(?)

 

 

 

以上が筆者が考える今季のトーロの通信簿だ。チームとして素晴らしいシーズンを過ごしたこともあり平均点も非常に高かったと言える。この中から何人が残り何人が去るのかはまだ分からないが、成績上位者はなんとしても残留させ来季もヨーロッパへの挑戦を継続して欲しいと思う。

 

今回はここまで。なにかコメントを残してくれると牛さんも泣いて喜びます。

以上あざっした!