トリノFC情報局

セリエAの古豪・トリノFCの情報を掲載しています。コメントお待ちしてます!

トリニスタのイタリア紀行⑦(最終回)〜Ci vediamo, Italia!〜

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日本人トリニスタ、イタリアでの約90日間の滞在を終える

 

更新サボってました。Scusa!...あここ日本か。ごめんなさい!(うざい) とにかく、トリノでの長いようで短いローン移籍期間を終え、年末に日本にローンバックしてきた。僕が望んでいた買取オプションの行使は叶わず、イタリアでの楽しい時間は終わってしまった。

 

僕がブログの更新をサボっていた大きな理由は、何を隠そう「現実逃避」である。「日本に帰ってきた」という現実を思い知らされるのが嫌だった僕は、2019年に入ってから友達という友達を(時には両親さえも)呑みに誘い、まるで失恋したかのように夜の街に繰り出した。実際には失恋と真逆のものをトリノで手に入れたわけだが、それについてはここでは書かないことにしよう。

 

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僕のブログを読んでくれている方々は、僕がジェノヴァに行ったところから時が止まっていることだろう。申し訳ない。トリノでの最後の1ヶ月は、まるでロベルト・ソリアーノのトーロ在籍期間のごとく早々と過ぎ去っていった。トリノ大学の日本語の授業に潜入したり、バルでトリノデルビーを見たり、ミラノに旅行したり...。あーーーーイタリア戻りてえ。。

 

心の声が漏れてしまったところで、お口直しにミラノの写真でもご覧頂こう。

 

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ミラノ・チェントラーレ駅。中に何か祀られてるんか?と言いたくなるほどの「駅感の無さ」が目を惹く


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皆さんご存知ドゥオーモ。中に入りたかったがめっちゃ並んでた上天気も良くなかったので写真だけで我慢した


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ドゥオーモ広場の北に位置するガッレーリア。高級ブランドがずらりと並んでおり、1日1食プロジェクトを進行させていた僕は当然お呼びではなかった


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ダメだ名前が思い出せない。とにかくデカイショッピングモールだ。トリノにはない規模のもので、さすがミラノといった感じだった

 

ミラノで食べたものはこれ。

 

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ポルチーニ茸のペーストが入ったラビオリだ。たしかソースはボロネーゼだったかな?今でも思い出せるくらい美味しかった。たしか値段もそこまで高くなく、「ミラノは何でも高い」というわけではないようだ。

 

以前ミラニスタだった僕にとって、子供の頃憧れた街ミラノ。天気こそ良くなかったが、色んな場所を歩き、観光することができた。次行く時は晴れているといいな。

 

Ci vediamo, Torino!

 

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最終回なのに、お世話になった街トリノに触れない訳にはいかない。これはクリスマス仕様のモーレ・アントネッリアーナイタリア出国前日に撮った写真だ。あそうそう、クリスマスというイベントは日本では「カップルの行事」というイメージが強いがイタリアでは全く違う。完全に「家族の行事」だ。イタリア人はクリスマスの夜、家族で1つの卓を囲み食事をする。プレゼントを友達同士などで送り合う文化も日本ではあまり見られない光景だと感じた。ちなみに正月は友達と過ごすのが普通。これも正月は家族で過ごすことの多い日本とは違う。

 

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これはイタリアでの最後の晩餐。モーレ近くのレストランで食事をした。楽しかったイタリアもこれで終わりかーと思いながら食べたのを今でも覚えている。悲しみに暮れながら店を出て、ジェラートを食べたりなんだりし、メトロの駅へ。

 

ここで、最後の最後で、話のネタになるイベントが待っていた!!!

 

この日はクリスマス。でもまさか公共交通機関の運行時間までもが変わるとは思わんやん...そう、お察しの通り、僕はトリノ最終日にして初めて終電を逃した。

 

僕がメトロに乗ろうとした駅はポルタ・ヌオヴァ駅。僕の家があるポッツォ・ストラーダまで実に1時間を掛け、夜23時のイタリアを1人歩いた。ナポリなんかでは時間帯的に危険なのかもしれないが、はっきり言ってトリノは治安がめちゃくちゃ良い。普通に音楽を聴きながら難なく家に辿り着き、スーツケースを閉めた後眠りについた。

 

帰国から時間も経ってしまったため、まとめ方が全くわからないが、とりあえず言えることはこれだけ。イタリア最高!!!また行きたい」じゃなく「また行く」から今は少しも寂しくない。次行ける時のために、イタリア語の勉強も継続していくつもりだCiaoそしてGrazie Italia!

 

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翌日、カゼッレ空港からイタリアにしばしの別れを告げた僕はフランクフルト上海を経由し福岡空港に到着。短い文章ではあるが、行きと同じく実に2日をかけてのフライトだったためとても疲れた。帰り着いて食った焼き鳥のうまさは格別だったが、今はもうイタリア料理が恋しくなってきているのでまたすぐにフライトを予約しようと思う。無理か。まあいいや以上、あざっした!!

トリニスタのイタリア紀行⑥〜港町に行ってきた!その2〜

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その1はこちら→トリニスタのイタリア紀行⑤〜港町に行ってきた!その1〜 - トーロクロニクル

 

海の見えるレストランであのパスタに舌鼓

 

腹が減った。まだジェノヴァに着いてファリナータしか食べてないが、時刻は既に午後2時半を回っていた。食事を求め、とりあえず海を目指しながらブラブラし、辿り着いた場所の名前はポルト・アンティー。ここはいわゆる旧港で、現在は観光者向けの場所として開放されている。

 

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1492年、ジェノヴァ出身のある探検家がアメリカ大陸を発見。それから500年が経過した1992年、ジェノヴァで開催された国際博覧会開催に合わせ整備されたのがここポルト・アンティーである。探検家の名前はクリストーフォロ・コロンボ。「クリストファー・コロンブス」と言った方が馴染みがあるだろうか?そう、皆さんご存知の彼のことだ。

 

あ、そういえばヨーロッパ最大級の水族館、ジェノヴァ水族館もここにあるのだが、チケットが高額なため断念した。入場料€26ってジェノヴァトリノ間往復分の移動費とほぼ一緒やん!それはさすがにキツかった、、

 

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水族館を諦めた後、ポルト・アンティー内に併設されたお土産屋さん兼レストランで、ついに念願のジェノヴェーゼパスタを食す。

 

当たり前のようにうめえ。

 

麺はいわゆるスパゲッティではなく、トロフィエと言ってねじったような形をしたやや太く短いパスタがここジェノヴァでは主流だそう。よくあるタイプのパスタとは違い歯ごたえがしっかりしていて、とても気に入った。

 

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お土産屋さんでは、事前に調べて目を付けていたバジルソースを見つけたがなんと賞味期限が12月16日...トリノでの家にキッチンはなく料理はできない。日本に持って帰ろうにも僕の帰国は12月の27日。いっそのこと飲み物として買ってやろうかとか一瞬思ったがさすがにやめた。これはマジで悔しい。未だに心残りである...

 

バジルソースとの悲しい別れを経験した後、徒歩1分の距離にあったジェノアのストアを訪問!(写真撮り忘れた)ジェノアってシンボルがグリフィンな上チームカラーも気品に溢れてるからアイテムが全部カッコいい。我がトーロにも元ジェノアの選手たくさん所属してるし、ワンチャンなんか買おうかと思ったがトリノに帰って牛にどつかれそうなのでやめた

 

あ、ライバルのサンプドリアのストアにも行ったよ。こっちも写真撮ってないけど。とりあえず明日のデルビー・デッラ・ランテルナが楽しみである。ジェノヴァの街もさぞかし熱狂することだろう。

 

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その後は、港近くのテイクアウトのお店で買った、イワシを揚げたシンプルなファストフードを食べながら夕暮れのジェノヴァを再探索。白と黒のカラーリングが印象的なサン・ロレンツォ大聖堂に入ったり、噴水が美しいフェッラーリ広場周辺を歩いたりした。

 

ちなみに、最後の写真に写っているのはただのジェラートではない。パーネラというやつで、ジェノヴァ発祥のジェラートだ。「生クリームが混ざってるジェラート」とかそんな感じだった気がする。コーヒー風味で、自分的にはこれがイタリアに来て1番美味しいジェラートだった。ジェノヴァに行く時は是非食べることをオススメしておく。自分が行ったお店の名前はCaffè Gelateria Box Cream。メモった?

 

1日のほとんどを散歩に費やした今回のジェノヴァ旅行だが、僕にとって旅行をする時1番楽しいのは散歩だ。人や建物、空気や雰囲気。これらを一度に味わうことができる最高のアクティビティだからだ。しかも贅沢なことに、タダである(ここ大事)。

 

しかしタダではやり過ごせないのが食事。こんな言い方をすると楽しみじゃなかったみたいになるが、当然のように食べることが大好きな僕にとっては大事なイベントである。

 

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名前忘れた。柔らかく煮た魚にチーズ、トマトソース、そしてバジルを添えた料理であるジェノヴァの名物だからと頼んだ記憶があるが、思い出せないのでぜひ皆さんには直接確かめに行って欲しいと思う。

 

2品目は昼の写真ではない。また別のお店のジェノヴェーゼを食べたかったので、このお店でもあえて同じものを頼んだ。このお店のソースはより味が濃く、昼に比べるとこちらの方が僕好みだった。

 

お店のおじさんが「どこから来たの?」と聞いてくれたので「日本です!」と答えるとまさかの日本語で「アリガートウ!」。ジェノヴァには日本の観光客も多く訪れるのだろう。トリノでは日本語を話せるイタリア人に会ったことがなかったので、少し嬉しかった。

 

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帰りはシンプルに電車を乗り過ごすというミスを犯したものの、窓口で聞いてみるとチケットは全日使えるやつだったらしく、次の電車でトリノに帰還。

 

この日トリノでは時間限定でGTT(トリノの公共交通機関)がストライキを敢行しており、メトロの運行が心配されたが23時半を過ぎたころにはもう動いていた。よかった

 

てな感じで僕のジェノヴァ旅行は無事終了。皆さんにあの素晴らしい街の雰囲気を少しでも届けられたのであれば幸いだ。あ、行く時はパーネラを食べるのを忘れないでね!今日はここでおしまい。チャオ!

トリニスタのイタリア紀行⑤〜港町に行ってきた!その1〜

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トリノタウンにさよならバイバイ!(日帰り)

 

この間の土曜、ついにトリノを脱出することに成功した。前々から考えていたことではあったが、3ヶ月もいるんなら他の都市にも行ってみないと勿体ない!イタリアはどこへ行っても美しい街並みと美味しい料理が必ずあるし、行き先は気楽に決めよう。こんな事もあろうかと日本から「地球の歩き方」も持ってきている。選択肢は多い!

 

 

...と思っていた。

 

 

みなさんはトリノという街が、ブーツの形をしたイタリア半島のどの辺りにあるか知っているだろうか?

 

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このブーツでいうとここだ。ローマに行くよりもフランスに行く方が近いという、鬼のように端っこに位置している。フィレンツェヴェネツィアも遠いから、行くとしても移動費が凄いことになる(金がない)。しかも、時間がかかる=日帰りは無理。要するに遠いところだと宿泊費もかかってしまう(マジで金がない)。ミラノは結構近いが、あそこは物価が高いと聞く(要するに金がない)。おい選択肢ねーやん...

 

 

しかし、あった!消去法というわけではないが、まさに僕が行くべき街がトリノから割と近くにあった。海が見たい、うまい魚料理が食べたい、バジルの香り立つあのパスタが食べたい!

 

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トリノからトレニタリアで約2時間!港町ジェノヴァ

 

ジェノヴァトリノを少し南下したところにある港町。カルチョでは古豪・ジェノアサンプドリアが凌ぎを削る街だ。リグーリア州の州都にして、イタリア最大の貿易港としても知られる。バジルの香り立つジェノヴェーゼソース、海、そしてうまい魚を求めて€14の電車代を財布から引っ張り出した僕は土曜朝8時半、トリノ・ポルタ・ヌオヴァ駅からトレニタリアに乗り込み、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅に約2時間をかけて到着。途中いろんな駅で停車したが乗客はそれほど多くはなく、日本でのごとく普通に寝てたら着いた。

 

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ジェノヴァに着き、ファリナータ(ひよこ豆を潰して練って生地状にしたものをオーブンで焼いたやつ)と呼ばれるジェノヴァB級グルメをフォカッチェリアで買い、朝ごはんがわりに食べながらブラブラ。同じイタリアでもやっぱりトリノとは建物の雰囲気がちょっと違う。うまく言い表せないが、トリノに比べより色使いが豊富な気がした。

 

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上の4枚の写真、何の建物かお分かりだろうか?恐らく今このブログを読んでくれている人の中にも、「毎日通ってるよ!」という人がいるかもしれない。

 

 

そう、大学だ!土曜日だったからか人はほとんどいなかったが、入り口に「ジェノヴァ大学」としっかり書いてあった。こんなとこで毎日勉強すればそりゃ彫刻みたいなイケメンになれるわな...

 

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ジェノヴァ大学を出て、さらに真っ直ぐ進むとデカイ教会発見!サンティッシマ・アヌンツィアータ教会というらしい。上下左右どこを見てもめちゃくちゃ美しい(語彙力の限界)のであえて写真は1枚しか撮らなかった。(?)

 

そうそう、トリノの街並みとの違いが顕著なのがこのガリバルディ通りだ。トリノのチェントロにも全く同じ名前の通りがあるが、また違う趣があって面白い。

 

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奥に見える赤い建物がパラッツォ・ロッソと言って、ガリバルディ通りを代表するランドマークである。チケットを買えば中にも入れるのだが、時間の関係で今回は断念。機会があれば次こそは入りたい。

 

ここで、今回の旅行で気づいたトリノジェノヴァの違いをもう一つ。坂道があるかないか。トリノは非常に平坦な場所で、どこを歩いてもひたすらに平たい道が伸びているが、ジェノヴァは全く違った。坂道が非常に多い。

 

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もちろん「みんな違ってみんないい」のだが、僕個人の感想として街歩きをする分にはジェノヴァの方が圧倒的に面白いと感じた。坂道が下に向かってずーっと伸びてる上の写真を見て、「あの先どうなってんだろ」と興味をそそられる人、B級グルメを食べながら街歩きをしたい人には、ジェノヴァは強くオススメできる街と言える。

 

てなことを考えながらブラブラし、ついに念願のあの場所へ...!

 

海!!

 

...長くなったので今回はおしまい。続きはまた次回!チャオ!

トリデンテ“ZBF”結成へ?

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トリノ、ザザ&ベロッティ&ファルケによるトリデンテを諦めず

 

月曜日、フィラデルフィアにて公開練習が実施された。トリノはこの日、ザザベロッティファルケによるトリデンテ”ZBF”(toro.itが命名)をテスト。次節カリアリ戦での登用も可能性は小さくないと言えるだろう。

 

非常に寒く冷たい雨も降る天候の中、トーロはいつものように紅白戦を消化。指揮官マッツァーリは、ミラノで行われた審判団とセリエA各チームの監督による会合に出席したため、この日の練習はアシスタントコーチのフルスタルーピが指揮した。

 

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最初の組み合わせは、Aチームにベロッティファルケ、そしてソリアーノが攻撃陣に名を連ねたのに対し、Bチームはザザエデラ、そしてプリマヴェーラで爆発中の新星ミリーコがトリオを結成した。Aチームの左シャドーは普段であればバゼッリが入るところだが、中盤のリンコン(次節出場停止)、ルキッチが代表に招集されているためバゼッリは1列後ろでプレーした。

 

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その後、フルスタルーピザザソリアーノをトレード。ファルケをトレクァルティスタ気味に配置する布陣で”ZBF”の再テストを試みた。2トップ+1シャドーの並びとなったことでウイングバックが攻撃参加するスペースが広くなり、特にベレンゲルの攻撃参加が目立っていたようだ。たかが紅白戦とはいえ、この布陣はある程度機能していたことが窺える。

 

 

実験は成功。カリアリ戦で使用される可能性は高い

 

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数字も実験の成功を物語っている。この2人はコンビを組んだ後2人だけで3得点を記録したのだ。2つはベロッティの、1つはザザのアシストだ。カリアリ戦のスタメンを予想するにはまだ時期尚早ではあるが、中盤の柱・リンコンをサスペンションで欠いて臨むゲーム。ソリアーノの調子も上がらない今、マッツァーリがこの布陣に最適解を見出す可能性は高いと言えそうだ。

トリニスタのイタリア紀行④〜ATMのせいでコーヒーをこぼした(?)〜

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日本人トリニスタ(22)、テンパるの巻

 

とりあえずは洗濯機にぶち込んでみた。しかし完全には落ちない。コーヒーのシミはセリエA残留を争うプロヴィンチャ並みにしぶとかった。まあそれもそうだ。後述のトラブルが原因で僕は完全に学校に遅刻していて、一度家に帰る時間などなかったからだ。夕方くらいまでコーヒーのシミと共に過ごすこととなった僕は、時間の経過とともに服に定着したシミをいまだに落とすことができていない。

 

手洗い?めんどくせえ。日本に帰ったら漂白しよう。

 

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毎朝、僕は家の近くの駅からメトロに乗って学校の近くまで行く。定期券も一応あるのだが購入手続きが異常にめんどくさく、毎朝切符を買うというアホなことをしている。乗車券は日本のように「A地点からB地点まで行くので◯円」という感じではなく、「1回の乗車につき€1.70」というシステムだ。つまり€1.70を払えば終点までだって行けてしまうのである。

 

駅の券売機はコインだけでなく紙幣も使えるのだが、それも€20まで。€50以上の紙幣は入れてもベーッと吐き出してしまう。お釣りが凄いことになるから当たり前だけど。まあつまり僕の場合、常にコインを充実させるか€20以下の紙幣を持っておく必要があるのだ。この日の僕はどちらも持っていなかったのだが、駅の目の前には銀行がある。バンコマット(ATM)もあるし、デビットカードを使い€20を下ろしてから学校に行こうと思っていた。

 

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バンコマットは€50、€100、€150...と€50刻みに下ろせるようになっているが、他の金額を希望する場合は「Altri」を押して自分の下ろしたい金額を入力すれば下ろせる。切符券売機は€20以下しか使えないので、「Altri」を選択し€20と入力した。昼飯代も兼ねて。

 

「この金額は取り扱いできません」

 

なんだよ、と思ったがここまではまあいい。それなら€50下ろして隣のカフェで崩せばいい話だ。そうしよう。

 

ガチャン、スーッ

 

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ま   じ   か   (^^)

 

とりあえず窓口に行ってみる。しかしエゲツないほどの人が列をなしており、係員さんに聞いても「午後ならもっと空いてると思うよ。」

 

(´⊙ω⊙`)

 

次の作戦。ダメ元ではあるが隣のカフェで、持ち帰りでエスプレッソを買い何食わぬ顔でこれを使いお会計を済ませよう。

 

ダメでした。当たり前。お店の人は「どうせ€1だしタダにしてあげるよ」と言ってくれたが、それは申し訳ない。たしかに安いとはいえ、金額の問題ではない。親切さに感謝しながら唯一持っていた€1のコインを置き、店を出た。

 

今思えば、もう一回€50を下ろしてからカフェでコーヒーを買えば良かったのだ。アホだ。しかしこの時の僕は完全にテンパっていた。時間もなかったし。メンタルよわ。恥ずかしい...

 

この日は雨が降っていた。片手コーヒー、片手に傘。そして焦り。傘をさそうとしたら勢いあまってビチャっとやってしまった。これも全て憎きバンコマットのせいだ。トリニスタでありながらアンチユーヴェではない僕だが、これからはアンチバンコマットを主張していこうと思う。バンコマットメルダ!!!!!

 

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完全に詰んだと思われたが、最終的にはなんとかなった。さっき僕が使った隣の機械が空いたのでダメ元でそちらで€20を入力する。

 

いやできるんかーい!!!

 

結局、僕は40分くらい遅刻しながらなんとか学校に到着。もちろんコーヒーのシミも一緒に。日本人トリニスタはこの日、シミのついたシャツを隠すこともできず、「元からそういう服」感を出しながら1日を過ごしましたとさ。めでたしめでたし...

 

 

 

では終われない。破れた紙幣を銀行に持って行かねば。

 

 

 

帰りに銀行に寄ったが、ちっとも空いていない。朝と同じく人だらけだ。銀行は空いていないものの、僕のお腹はペコペコに空いていた。帰ろう。

 

家に帰り、何を思ったかボンドで紙幣をくっつけた。よし、くっついた!(・∀・)

 

その後日、学校近くの日本食レストラン(食べ放題€10.80。ドリンク別額とはいえめっちゃ安い)で修理した€50を渡す。よっしゃ、使えた!(゚∀゚)

 

 

以上、本当の「めでたしめでたし」が訪れたところで今回は終わろう。皆さんにも、イタリアに来た際破れた紙幣がバンコマットから出てきたら、銀行に行くのではなくボンドを買いに行くことをオススメしておく(?)

 

 

最後にこちらをどうぞ。トリニスタの鳩おった。

 

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カピターノに笑顔戻る!トリノ、ガッロ2発を含む4ゴールでサンプに快勝

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敵地で強敵サンプドリアを圧倒し、貴重な勝点3を獲得!

 

4日日曜日マラッシにて行われた第11節サンプドリア戦は、1-4というスコアでアウェイのトーロが快勝を収めた。前節退席処分となっていた指揮官ワルテル・マッツァーリがベンチ入り禁止の中臨んだこのゲームは、フィオレンティーナ戦同様3-4-2-1のシステムを採用。フィジカルの強さを武器とする選手を多く揃えたトリノは、前線から激しいプレスを掛け続けほぼ完全に試合を支配した。主将アンドレア・ベロッティの久々の得点に加え、エースのイアゴ・ファルケボレーシュート、さらにはアルマンド・イッツォの初ゴールも飛び出したトリノは、ヨーロッパリーグ出場権を争う直接のライバルを叩くことに成功している。

 

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ドッピエッタのベロッティに復活の兆し!

 

採点表

GK

サルヴァトーレ・シリグ 7.0

こぼれ球を押し込まれ結局は決められる形となったが、クアリアレッラのリゴーレをストップしたレスポンスは流石の一言だ。彼はトリノが相手に与えた直近5つのリゴーレのうち、なんと4つをストップするという驚異的なデータを出しており、これは5大リーグの中でもシリグだけだというからビックリである。

 

DF

アルマンド・イッツォ 7.5

最高のパフォーマンスだった。古巣ジェノアへの恩返しという意味でも。いつも通り安定感バツグンの守備とビルドアップを見せた上、古巣のライバル相手にトリノでの初ゴールを記録した。4バックで機能するか未知数ではあるが、そろそろあの青いユニフォームに袖を通してもいいのではないだろうか?ロベルト・マンチーニには早急に検討願いたい。

 

ニコラ・エンクル 7.0

これまた粗を探すのが難しい。ファビオ・クアリアレッラという面倒なこと極まりないストライカーを相手に最後まで身体を張り続けた。また、いつものようにビルドアップにも貢献。プレスをものともしない足元のスキルとその落ち着きは、もはやトーロ名物と言えるだろう。「いつものように」と当たり前のように書いてはいるが、これも彼の実力あってこその話である。

 

コフィ・ジジ 6.5

エミリアーノ・モレッティを休ませられる選手として獲得したはずが、その期待を裏切った。やり過ぎだ。なんとほぼレギュラーを奪ってしまった。今季よりフランスからやって来たこのコートジボワール人DFは、粘り強い守備と堅実なビルドアップで早くもマッツァーリの信頼を獲得している。イッツォやエンクルとの連携も日に日に良くなっており、リャンコが完全復帰した際のレギュラー争いなどもこれから楽しみだ。

 

MF

ロレンツォ・デ・シルヴェストリ 6.5

アンドレア・ベロッティによる先制点をアシスト。さらにイアゴ・ファルケの3点目も彼のクロスから生まれたゴールだ。コンパクトに絞る守備陣形を敷いた古巣サンプドリアは、彼には相性が良かったと言える。右サイドの深い位置を何度も突き、対峙したニコラ・ムッルに完全勝利。相変わらずパス精度は高くないが、今節に関しては許容範囲だろう。

 

トマス・リンコン 6.5

サンプドリアの会長マッシモ・フェローロが試合後「トリノはサッカーではなくラグビーをしているようだった」と不満気にコメントしていたが、恐らくそのラグビー選手の背番号は88だ。フェローロ会長のコメントはともかく、リンコンがピッチ中央付近にいることを嫌がるチームは、サンプドリアのようなテクニカルなチームでも例外ではないということだ。

 

スアリオ・メイテ 7.0

球際という球際ほぼ全てに勝利。彼もリンコン先輩同様ラグビー部への入部が決まりそうだ。フィジカルに加え繊細なテクニックを兼備する彼は、セリエA初挑戦とはいえ試合をこなすごとに成長している印象だ。なお筆者は「メイテがこの試合でゴールを決めたらユニを買う」と宣言していたため色んな意味でヒヤヒヤしていた。

 

オラ・アイナ 6.5

フェローロは正しい。ここにもラグビー部がいた。こうして見ると3-4-2-1の「4」の部分は全員がラグビー部ということが今分かった。とにかく、ファルケの3点目はアイナのアシストである。マッツァーリの要求する「クロスボールに対しては逆サイドのウイングバックもエリアに侵入する」という規則を忠実に守りプレーしたからこそ生まれたゴールだ。

 

イアゴ・ファルケ 7.0

この試合でも決定的な存在だった。左足を警戒されやり辛そうではあったが、華麗なテクニックとシュート技術で「ラグビー部」における最高のアクセントとなっていた。しかしそれだけではないのがこの男。自陣深くまでフォールバックし相手に強烈なタックルを見舞ったシーンに象徴されるように、守備での貢献度も見逃すわけにはいかない。

 

ダニエレ・バゼッリ  6.5

リゴーレを献上したとはいえ、それを差し引いても「僕らの見たいバゼッリ」だった。シャドーでプレーした方が良さが出ることはもう火を見るよりも明らかである。特筆すべきは攻守に奔走するその運動量。他の「ラグビー部」とは違いフィジカルコンタクトが得意ではないように見えるものの、実は球際もかなり強い。攻守を繋ぐコンダクターとして申し分のない働き。

 

FW

アンドレア・ベロッティ 7.5

ガッロをマンオブザマッチにすること自体、いつぶりなのか全く思い出せない。 長く暗い道を歩いて来たカピターノは、久々にネットを揺らすことに成功した。ヘディングでのゴールはなんと約2年ぶり。リゴーレを含むドッピエッタで勝利に大きく貢献したガッロは、ようやく復活の兆しを見せはじめたと言えるだろう。トーロの躍進には彼のゴールが不可欠だ。

 

 

交代選手

アレハンドロ・ベレンゲル 6.5

ファルケとの交代で68分からピッチに入った。いつものウイングバックではなくシャドーの位置でプレーしたが充分に機能。流れを変えるジョーカーとしても有能な存在だろう。ソリアーノ(アイナだっけ?)とのコンビネーションで左サイドを攻略したシーンはまるでナポリを見ているかのようだった。継続性さえ身につけばレギュラー争いに加われるか。

 

シモーネ・ザザ、ロベルト・ソリアーノ

出場時間が短すぎるため採点不能。補強の目玉として加入した2人だが完全に出遅れていると言わざるを得ない。早急にトップフォームを戻し、本来の力を発揮してくれれば必ずトーロの武器となれるだけに、これからに期待したい。

 

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メイテが出場停止となる次節、ソリアーノがスタメンへ?

 

次節はホーム開催のパルマ戦。パルマは昇格組とはいえ見事な戦いを見せているだけに、侮れば食われることになるだろう。なおこの試合、サンプドリア戦で今季4枚目のイエローカードを頂戴したメイテがサスペンションのため出場できない。そのため、バゼッリを一列下げソリアーノファルケをシャドーで組ませた3-4-2-1が予想される。ソリアーノにとってはアピールのチャンス。この試合で結果を残し、レギュラー争いに火をつけて欲しいところだ。

トーロ、ホームでヴィオラとドロー。フィオレンティーナ戦採点表

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今季最高とも言える内容で試合を支配

 

27日土曜日、グランデ・トリノで行われた第10節フィオレンティーナ戦は1-1の引き分けで終了した。開始早々、元キャプテンのマルコ・ベナッシに先制弾を決められるもその後はホームのトーロが完全にゲームを支配。アルバン・ラフォンオウンゴール(ほぼオラ・アイナの得点)でスコアを同点とした後も、イアゴ・ファルケらを中心とした攻撃で最後までヴィオラゴールに迫った。しかし勝ち越し弾を奪うことはできず、ヨーロッパリーグ出場権争いの直接対決は勝ち点1を分け合う結果に終わっている。

 

 

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採点表

 

GK

サルヴァトーレ・シリグ 7

トーロが試合を支配したとはいえ、相手はヴィオラ。攻撃陣の破壊力は誰もが知るところだ。言うまでもなく、今日もシリグに救われるシーンがあった。彼がゴールマウスの前にいなければ、トーロは勝ち点を失っていただろう。

 

DF

アルマンド・イッツォ 6

今日も一対一の強さとインターセプトの上手さを存分に披露した。一度完全に裏を取られたシーンがあったが、それ以外は問題なし。機を見た攻撃参加も非常に効果的だった。

 

ニコラ・エンクル 6

ディフェンスリーダーとして申し分のないプレーぶり。ベナッシの得点は彼の責任ではない。プレス回避もいつものように冷静で、堅実だった。

 

コフィ・ジジ 6.5

フェデリコ・キエーザという新進気鋭のアタッカーと対峙しながらも、見事に対処。ボール捌きも非常に華麗で、2回ほどティフォージをどよめかせた。

 

MF

ロレンツォ・デ・シルヴェストリ 5.5

ベナッシの得点を"アシスト"してしまった。相手エリア内に積極的に侵入したりと効果的な働きを見せるシーンもあったが、同時に弱点であるビルドアップの雑さも非常に目立っていた。

 

スアリオ・メイテ 6.5

フィジカルとテクニックをフル活用し中盤制圧に大きく貢献。周囲とのバランスを見た的確なポジショニングも光っていた。質と量を兼ね備えるダイナモとして、ほぼ完璧に機能。

 

トマス・リンコン 6.5

チームにとっても彼にとっても、今日は今季最高のゲームだった。持ち前の球際の強さでことごとくルーズボールを拾い、前線に的確に供給。自ら持ち上がるシーンも何度か見受けられた。

 

ダニエレ・バゼッリ 7.0

ようやく我々ティフォージの求める試合を見せてくれた。普段より少し前の位置でプレーしたが、本人もこちらの方がやり易そうだ。彼がこの調子を維持できれば、チームとしてもかなり大きい。

 

☆オラ・アイナ 7.0

今日のマンオブザマッチ。同点弾に繋がるシュートを放っただけでなくその後も左サイドを支配し、ニコラ・ミレンコヴィッチを何度も困らせた。エクセレント。

 

FW

イアゴ・ファルケ 6

近くでプレーしたバゼッリが好調だったため比較的楽にプレーできていた。その左足は今日も良いアクセントになっており、あとは得点さえあればという印象。

 

アンドレア・ベロッティ 5.5

今日のワーストプレーヤーとして挙げざるを得ない。相手を背負った時のポストプレーは良いのだが、前を向いた時が絶望的だ。エリア内で勝負するタイプなため、ボールを貰いに降りてくる癖は治した方がいいかもしれない。

 

交代選手

シモーネ・ザザ 5.5

バゼッリとの交代でピッチに入ったが、やはりベロッティとのコンビが機能しないということを再認識する結果に。お互いにプレーエリアが完全に被っているため、互いが互いの良さを消している。シャドーでプレーしたバゼッリとの交代ならソリアーノかエデラを投入するべきだった。

 

ヴィットーリオ・パリジーニ 、ロベルト・ソリアーノ

出場時間が短すぎるため採点不能

 

 

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この調子を維持しジェノヴァ

 

次節は敵地ジェノヴァに乗り込んでのサンプドリア戦。彼らもまた、ヨーロッパリーグ出場権を争う直接のライバルだ。強力なスカッドを擁する強敵だが、今日の調子を維持できれば必ず勝てるはず。引き分けの数がリーグトップとなっているトーロだが、ここでライバルに土を付け上昇へのキッカケとしたいところだ。