トリニスタのイタリア紀行⑤〜港町に行ってきた!その1〜
トリノタウンにさよならバイバイ!(日帰り)
この間の土曜、ついにトリノを脱出することに成功した。前々から考えていたことではあったが、3ヶ月もいるんなら他の都市にも行ってみないと勿体ない!イタリアはどこへ行っても美しい街並みと美味しい料理が必ずあるし、行き先は気楽に決めよう。こんな事もあろうかと日本から「地球の歩き方」も持ってきている。選択肢は多い!
...と思っていた。
みなさんはトリノという街が、ブーツの形をしたイタリア半島のどの辺りにあるか知っているだろうか?
このブーツでいうとここだ。ローマに行くよりもフランスに行く方が近いという、鬼のように端っこに位置している。フィレンツェやヴェネツィアも遠いから、行くとしても移動費が凄いことになる(金がない)。しかも、時間がかかる=日帰りは無理。要するに遠いところだと宿泊費もかかってしまう(マジで金がない)。ミラノは結構近いが、あそこは物価が高いと聞く(要するに金がない)。おい選択肢ねーやん...
しかし、あった!消去法というわけではないが、まさに僕が行くべき街がトリノから割と近くにあった。海が見たい、うまい魚料理が食べたい、バジルの香り立つあのパスタが食べたい!
トリノからトレニタリアで約2時間!港町ジェノヴァへ
ジェノヴァはトリノを少し南下したところにある港町。カルチョでは古豪・ジェノアとサンプドリアが凌ぎを削る街だ。リグーリア州の州都にして、イタリア最大の貿易港としても知られる。バジルの香り立つジェノヴェーゼソース、海、そしてうまい魚を求めて€14の電車代を財布から引っ張り出した僕は土曜朝8時半、トリノ・ポルタ・ヌオヴァ駅からトレニタリアに乗り込み、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅に約2時間をかけて到着。途中いろんな駅で停車したが乗客はそれほど多くはなく、日本でのごとく普通に寝てたら着いた。
ジェノヴァに着き、ファリナータ(ひよこ豆を潰して練って生地状にしたものをオーブンで焼いたやつ)と呼ばれるジェノヴァ発B級グルメをフォカッチェリアで買い、朝ごはんがわりに食べながらブラブラ。同じイタリアでもやっぱりトリノとは建物の雰囲気がちょっと違う。うまく言い表せないが、トリノに比べより色使いが豊富な気がした。
上の4枚の写真、何の建物かお分かりだろうか?恐らく今このブログを読んでくれている人の中にも、「毎日通ってるよ!」という人がいるかもしれない。
そう、大学だ!土曜日だったからか人はほとんどいなかったが、入り口に「ジェノヴァ大学」としっかり書いてあった。こんなとこで毎日勉強すればそりゃ彫刻みたいなイケメンになれるわな...
ジェノヴァ大学を出て、さらに真っ直ぐ進むとデカイ教会発見!サンティッシマ・アヌンツィアータ教会というらしい。上下左右どこを見てもめちゃくちゃ美しい(語彙力の限界)のであえて写真は1枚しか撮らなかった。(?)
そうそう、トリノの街並みとの違いが顕著なのがこのガリバルディ通りだ。トリノのチェントロにも全く同じ名前の通りがあるが、また違う趣があって面白い。
奥に見える赤い建物がパラッツォ・ロッソと言って、ガリバルディ通りを代表するランドマークである。チケットを買えば中にも入れるのだが、時間の関係で今回は断念。機会があれば次こそは入りたい。
ここで、今回の旅行で気づいたトリノとジェノヴァの違いをもう一つ。坂道があるかないか。トリノは非常に平坦な場所で、どこを歩いてもひたすらに平たい道が伸びているが、ジェノヴァは全く違った。坂道が非常に多い。
もちろん「みんな違ってみんないい」のだが、僕個人の感想として街歩きをする分にはジェノヴァの方が圧倒的に面白いと感じた。坂道が下に向かってずーっと伸びてる上の写真を見て、「あの先どうなってんだろ」と興味をそそられる人、B級グルメを食べながら街歩きをしたい人には、ジェノヴァは強くオススメできる街と言える。
てなことを考えながらブラブラし、ついに念願のあの場所へ...!
海!!
...長くなったので今回はおしまい。続きはまた次回!チャオ!