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【トーロと学ぼう】イタリア語のポジション表記入門!

イタリア語には様々なポジション表記の仕方が存在する。筆者もその全てを把握しているわけではないが、大体は理解しているつもりだ。そこで今回はトーロのフォーメーションを題材としイタリア語のポジション表記や意味などを解説していく。

 

フォーメーション / La formazione

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フォーメーションやシステムに関しては日本語と大差ない。4-3-3であればQuattro-Tre-Tre、3-5-2であればTre-Cinque-Dueという風に数字をそのまま読む。「4バック」はDifesa a quattro、「中盤3センター」ならCentrocampo a treというように「ポジション a 人数」と表現する。「3トップ」は不規則で、Tridente(トリデンテ)と表記する場合が多い。

 

ゴールキーパー / Portiere, Estremo difensore

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ゴールキーパーには一般的に2つの表現が使われる。Portiere(ポルティエーレ)とEstremo difensore(エストレモ・ディフェンソーレ)だ。Portiereは「門」を意味するPorta(ポルタ)という単語から派生した表現で、「門番」といったイメージの単語。もう1つのEstremo difensoreは直訳すると「究極のディフェンダー」となり、ディフェンダーのさらに後ろにいるディフェンダー、つまりキーパーを指す。

 

ディフェンダー / Difensore

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ディフェンダーには大きく分けて2種類。サイドバックセンターバック である。前者はTerzino(テルツィーノ)、後者はDifensore centrale(ディフェンソーレ・チェントラーレ)と表記するのが一般的だ。Difensore centraleは単語通りそのままの意味なので問題はないが、Terzinoはイタリア語で「3番目」を意味するTerzo(テルツォ)という単語が語源で、サイドバックが後ろから数えて3番目に位置するポジションなことから生まれた表現。こういった語源などの背景も知っておくと楽しいかもしれない。ちなみに右サイドバックTerzino destro(テルツィーノ・デストロ)、左サイドバックTerzino sinistro(テルツィーノ・シニストロ)となる。

 

ウイングバック / Esterno

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日本ではウイングバックディフェンダーと中盤どちらでカウントするか微妙なところだが、イタリアでは中盤のポジションとしてカウントする。トーロはウイングバックを置くチームなため、この表現はサポーターとして必須のもの。右はEsterno destro(エステルノ・デストロ)、左がEsterno sinistro(エステルノ・シニストロ)である。ウイングバックサイドハーフを引っくるめて「サイド」と表現する場合はFascia(ファッシャ)が使われる。

 

例) Mohamed Fares sarebbe un rinforzo ideale per la fascia sinistra del toro.

訳 : モハメド・ファレスはトーロの左サイドに理想的な補強となるだろう

 

ミッドフィールダー / Centrocampista

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最もややこしいのは中盤センターだ。戦術の国イタリアらしく位置や役割によって表現が変わるので、全てを網羅するのはなかなか難しいかもしれない。中盤の選手全体を指す大雑把な表記としてはCentrocampista(チェントロカンピスタ)が使われる。Campo(カンポ。ピッチの意)のCentro(チェントロ。中央の意)に位置する選手という意味である。

 

アンカーはMediano(メディアーノ)、インサイドハーフMezzala(メッザーラ)。Medianoが「真ん中の、ハーフの」を意味するのに対しMezzalaの原型は実は略語。Mezzo(メッツォ。半分の意)とala(アーラ。翼の意)を繋ぎ合わせた言葉である。直訳すればハーフウイングと言ったところか。

 

トップ下はTrequartista(トレクァルティスタ)。直訳すると「4分の3の人」となり、これはイタリア語で「4分の3」を意味するTre quarto(トレ・クアルト)が語源。ピッチを横に4分割したときに3番目のゾーンがプレーエリアとなることが由来らしい。トーロも採用しているワントップツーシャドーの布陣での「シャドー」もイタリア語ではTrequartistaに当たる。

 

おまけとしてプレースタイルを表す表記もいくつか紹介しよう。

 

  • Regista(レジスタ)...少し深い位置からのゲームメイクを得意とする選手のこと。指揮者の意味を持つ。アンドレア・ピルロの代名詞でもあった。現代サッカーではジョルジーニョなんかを除きほぼ絶滅したと言っていいだろう。サンドロ・トナーリやマルセロ・ブロゾヴィッチはちょっと違う気がする。

 

  • Incontrista(インコントリスタ)...激しいディフェンスでピンチの芽を摘む選手。近年は戦術の進歩とともに後述のクルソーレとの境界線が曖昧になってきた印象を受ける。トーロで言えばトマス・リンコン

 

  • Incursore(インクルソーレ)...襲撃者の意味を持つ。かっけえ。機を見たゴール前への飛び出しや攻撃参加でチャンスに絡むプレーを得意とする選手。ジャコモ・ボナヴェントゥーラやロレンツォ・ペッレグリーニはこのカテゴリーかもしれない。

 

 

 

他にも当然あるだろうが残念ながらこれだけしか知らない。すまそ。

 

フォワード / Attaccante

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フォワードも布陣によって表現が変わるポジション。ワントップましくはスリートップならセンターフォワードを表すCentravanti(チェントラヴァンティ)、そしてウイングは先程も出たAla(アーラ)が使われる。より細かく役割などに言及する場合はストライカータイプの選手はPrima punta(プリマ・プンタ)、セカンドトップ型であればSeconda punta (セコンダ・プンタ)が一般的。

 

その他

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  • Allenatore(アッレナトーレ)...監督のこと。All.と省略し表記される場合もしばしば。トーロの来季のアッレナトーレは果たして誰に...?

 

  • Titolare(ティトラーレ)...スタメンの意味。

例) Ecco gli undici titolari del toro!
訳 : トーロの11人のスタメンはこちら!

 

  • Panchina(パンキーナ)...ベンチの意味。セリエAでは年間最優秀監督にPanchina d'oro(パンキーナ・ドーロ。直訳すると"黄金のベンチ")と呼ばれる賞が授与される。昨季はジャンピエロ・ガスペリーニが受賞した。

 

 

さて、今日はここまで。筆者もイタリア語を勉強中の身なため、温かい目で読んで下さったそこのあなたに感謝したい。今回はほぼ何も調べずにただただ書き殴ったが、現地のサッカー記事なんかを読んでいると今回紹介したような表現は山ほど出て来る。ぜひ本記事と照らし合わせて現地の記事を読んでみて欲しい。

 

有識者の方の訂正やご指摘お待ちしております。