トリノFC情報局

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カイロ :「ヴァニャーティにはイライラした」

2020年5月23日(土)@スタディオ・オリンピコ・グランデ・トリノ


カイロ
: ミラノの自宅で数ヶ月を過ごしたが、やっと我々のスタジアムに戻ってくることができた。とても喜ばしいことだよ。ここに来るのは3月7日に行われた親善試合のアレッサンドリア戦以来だ。既にCOVID-19の影響で状況は悪くなり始めていた時期だったが、私は私自身に約束していた。"チームに会うため必ずトリノに帰って来る"とね。

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今日はダヴィデ・ヴァニャーティを紹介できる事を嬉しく思う。正直に言うと、彼にはイライラさせられていたよ。4年前、アルフレッド・ゴミスの移籍交渉のため我々は会談を行ない、ジャンルーカ・ペトラーキがダヴィデとの交渉に臨んだが、"SPALのDSは頑固。非常にハードな交渉になっている"と私に報告してきたよ(笑) 結局その時点でゴミスの取引は成立しなかったね。

 

最初私はダヴィデ・ヴァニャーティという男が嫌いだったんだ(笑) だが、お陰で移籍交渉において私を苦労させた人間、つまり有能な人材を見つけることができたと今は思っている。その後はケヴィン・ボニファーツィやミルコ・ヴァルディフィオーリの取引を共に成立させ、お互いを知るようになったんだ。我々の良い関係はそこから生まれたと思う。来季のクラブをどう運営していくかを考えた時、彼の顔が最初に浮かんだよ。だから彼に連絡を取ったんだ。まだ42歳と若くハングリーで、野心ある男だが同時に謙虚でもある。仕事に対しての姿勢も適切だ。彼を迎え入れることができて本当に嬉しいよ。

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ヴァニャーティ : まず最初に、環境を変えたいという私の願いを受け入れてくれたSPALに感謝したい。カイロ会長の言葉は光栄だ。私にとってこの役職を任されるのは名誉なことであり、同時に責任を感じる。トリノに来てからの数日間、私のことを知ってもらうため、そしてクラブのことを知るために仕事に没頭したよ。

 

このクラブの人々が素晴らしい仕事をしてきたのは知っている。彼らと共に働くことで、より素晴らしい結果を出す事ができると信じているよ。今週は色々な事を知るための一週間だった。選手たち、コーチングスタッフ、フィジオたちと話をしたよ。カンピオナートが再開されるとしても、我々には既にその準備ができていると思う。

 

トリノで働くにあたり、あなたのアイデアとプランはどのようなものでしょうか?

 

(ヴァニャーティ)先ほども述べた通り、ここに来てからの日々はクラブの人々に私のアイデアや情熱を理解してもらうための時間に費やした。このクラブにある全てのリソースを使って何かを作り上げていきたいと考えている。カンピオナートの再開に向け、選手たちには再び気を引き締めるよう話したよ。まずはセリエA残留のことを第一に考えなければならない。勝点を稼ぐには、名誉あるグラナータのユニフォームを着るだけでは不十分だ。私は監督を信じている。日々報道で様々な名前を目にするが、これはクラブの状況を良くするものではない。モレノ・ロンゴは現状考え得る指揮官の中ではベストな人物だ。我々は選手や監督たちのそばにいる必要がある。

 

ーカイロ会長、今日はロックダウン以降2度目のトレーニングでした。選手たちには何と声を掛けましたか?

 

(カイロ)選手たちとは電話などで連絡を取ったが、直接は会っていない。また来週トリノに帰って来るから、その時会うつもりだ。今日は私の代わりにダヴィデが彼らと話してくれた。今日はチーム練習初日だったが、ダヴィデ曰く彼らはとても意欲に満ち溢れているそうだ。我々は再びコンパクトなチームにならなければならない。今季は今のところたった27ポイントしか獲得していないのだからね。現時点で他チームより1試合少ない状況ではあるが、ここまであまりにも多くの勝点を無駄にしてしまった。勝利への貪欲さと渇望を持ち、ここからリスタートする必要がある。

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先ほど監督についてダヴィデが言及したが、私も同じ考えだ。モレノを新監督に選んだのは2月で、その後すぐ不運が全てをストップしてしまった。彼にはまだ仕事をする時間すら与えられていないし、最大限のサポートがある事をここで言っておきたい。新聞で目にする名前は全て完全な妄想だが、スポーツ紙にとってはニュースがない困難な時期な事だということは理解できる。時には想像力を働かせて記事を書く事も必要だろう。だが我々はモレノと共におり、良い形でシーズンを終え次に繋げる事だけを考えているよ。私はこのチームの可能性を信じている。

 

ーカイロ会長、カンピオナートは再開されると思いますか?

 

(カイロ)我々は明確な方向性と共にチームトレーニングを再開した。ただ、再開については政府の決定を待つ必要があるだろう。カンピオナートの再開後、仮に再中断を強いられた場合の対応はまだ決まってはいないようだしね。この点においては早急な決断が求められると思う。プレーオフ&プレーアウトの可能性を示唆する記事も読んだが、リーグ戦のレギュレーションを変えることには反対だ。どうなるか状況を見ていこう。

 

メルカートの計画はいつ開始する予定ですか?

 

(カイロ)通常なら、5月下旬はDSがメルカートでの戦略を立てどのように動くかを決める時期だ。この時期にダヴィデをクラブに迎え入れられたのは非常に大きい。これはSPALのおかげでもある。今は彼にとって選手やクラブを良く知るための時間だ。この時間を有効活用し新たなシーズンに備えたい。

 

(ヴァニャーティ)今はどのクラブも経済的に苦しい時期だ。そんな状況でどのくらいの資金がメルカートに投入できるか疑問視されるのは自然な事だろう。その点を鑑みると、他クラブとの選手のトレードという案は有効な解決策になり得る。また、まだ見ぬ才能を発掘する優れたスカウト能力も不可欠だ。この困難を乗り切るにはそういった創造性が求められる。どのような形でメルカートにアプローチするかはこれから判断していくが、"トリノという美しい街の歴史あるクラブ"という点で我々は有利に立ち回れると思う。

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ーヴァニャーティDS、ロンゴ監督が来季も指揮を取る可能性はありますか?

 

(ヴァニャーティ)スポーツにおいてこういった議論は毎日のように為されている。給料を支払うオーナーはクラブに不可欠。だがその他の労働者は、その全員がクラブの信頼を得るために働く必要があると思う。我々は全ての可能性に対しオープンだ。時間をかけて評価していく。最終的には結果で判断する事になるだろう。

 

ー現在の順位については不安視していますか?

 

(ヴァニャーティ)Noだ。我々には強いスカッドがある。このチームが昨季見せた強さが偶然などではないのは、誰の目にも明らかだ。トーロと対戦するチームは、常に我々に恐れを抱くはず。そのメンタリティを持てと選手たちにも話したよ。私はチームの近くに居たい。選手たちは彼らの本当の価値をまだ見せてはいないのだからね。

 

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アンドレア・ベロッティとは話をしましたか?

 

(ヴァニャーティ)彼は私にトーロへの愛着と選手としての価値を見せてくれた。今日の練習を見た限り、既にフィジカルコンディションは良さそうだよ。

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ーカイロ会長、今季いっぱいで契約満了を迎える選手たちの状況を教えて下さい。

 

(カイロ)クリスティアン・アンサルディとロレンツォ・デ・シルヴェストリとは素晴らしい関係を築いている。今はダヴィデが彼らの代理人と話し合いをしているところ。然るべきタイミングで彼らとの契約延長を試みるつもりだ。