Come sarà la rivoluzione del nuovo toro?
ダヴィデ・ヴァニャーティ新DS就任から約1週間。新たなブレーンを手に入れたトーロだが、予想通りかなりの数のメルカートの噂が飛び交っている。可能性とか信憑性とかそんなのは一旦置いといて、今回は獲得の噂に上がる選手や新監督候補たちを見ていこう。
新監督候補
マルコ・ジャンパオロ
現地メディアで新監督の最右翼として現在報じられているのがこのジャンパオロ。4-3-1-2の布陣を好み、コンパクトな陣形でのパスサッカーを志向している。昨季までのトーロとは完全に真逆の戦術を操る指揮官であるため適応には時間を要しそうだが、ヴァニャーティの就任で"改革"を謳っているトーロとしてはラグビー脱却へのカンフル剤として悪くない選択肢。ただ、彼が就任する場合は大幅なスカッドの刷新が求められるはずだ。
イヴァン・ユリッチ
今季ヴェローナを躍進に導いた指揮官として記憶に新しい。あのジャンピエロ・ガスペリーニの弟子として指導者としての下積みを経験した監督であるため、志向する戦術はイメージがし易いはず。前述のジャンパオロとは違い、トーロには馴染みの深い3-4-2-1のフォーメーションを好むため、就任となった場合でもそこまで大胆なチーム改革は必要ないかもしれない。
レオナルド・センプリチ
ヴァニャーティとSPALでコンビを組んでいた事で候補に。今季の不振により既にSPALからは解任されているが、同時にSPALをセリエAに押し上げた人物でもある。手腕は確かだろう。布陣としても3-5-2を好む傾向にあり、これまたトーロのメンツに合う人物かもしれない。ヴァニャーティに続いて彼もトーロに来るとなれば、夏の補強は主にフェッラーラの地へ目を向ける事になるか。
ロランド・マラン
今季前半戦のカリアリでの仕事ぶりや現在フリーである事が理由で名前が挙がっている。4-3-2-1を主に採用し、"まずは守備から"という堅実な戦術を好むため、前指揮官マッツァーリに似通う点もあると言えるだろう。メンツや戦術から見てもトーロとのマッチ度はかなり高いと思われる。限られた戦力の中でも組織的なチームを作れる監督であり、筆者としても彼の招聘には大賛成だ。
主に名前が挙がるのは上記の4人。現指揮官モレノ・ロンゴ続投の可能性はほぼ無いというのが現地メディアの見立てで、まず間違いなく来季は別の人間がベンチに座る事になりそうだ。個人的にはユリッチかマランを希望したい。てかまずはセリエAに残留したい...
新加入候補
カミル・グリク
「減俸を受け入れてでもトリノの街に戻りたい」と事あるごとにコメントするトーロの元ディフェンスリーダーは、退団が有力なエンクルの後釜として名前が挙がる。モナコとの契約は残り1年となっているため、予想されるコストもそこまで高くない。32歳という年齢はややネックだが、国際舞台での豊富な経験とキャプテンシー、トーロへのクラブ愛はプライスレス。エンクル退団となった場合ぜひ迎え入れたい。
ダヴィデ・ビラスキ
右サイドバックや右ウイングバック、そして3バックの右をこなせる機動力に優れたディフェンダー。インテル移籍が噂されるイッツォの正当後継者と言えるだろう。積極果敢な攻撃参加に加え、相手アタッカーへのアグレッシブなチャレンジはもっと評価されるべき。筆者としては非常に好きな選手だ。ただ獲得オペレーションに際してはジェノアの徹底抗戦が予想される。
ガブリエル・ストレフェッツァ
ビラスキに引き続き筆者イチオシの選手。センプリチ政権のSPALでは右ウイングバック、ディ・ビアージョ政権では右ウイングを担当している。170cmと身体的に恵まれている方ではないが、両足を器用に扱って仕掛けるドリブルやチャンスメイクは一見の価値あり。ビジャレアルなど他クラブの関心も噂されるが、ヴァニャーティの存在はトーロにとって大きなアドバンテージとなるはず。SPALから引き抜いて欲しい選手個人的No.1である。
モハメド・ファレス
怪我の影響により今季はわずか92分のプレータイムに止まっているアルジェリア代表左ウイングバック。昨年も獲得の噂があったが、ヴァニャーティのトーロ入団により名前が再浮上した格好だ。正確なクロスと激しい上下動で攻守に貢献できる選手で、将来的にアンサルディの後継者となり得る逸材である。夏にはインテル移籍が決まりかけていたそうだが、前述の負傷により破談に。
ロベルト・ガリアルディーニ
イッツォとのトレード案が主に報じられる運動量豊富なチェントロカンピスタ。不振が続きついに放出リストに名前が載ってしまったメイテの後釜として素晴らしい補強となるだろう。インテルはイッツォとの同額トレードを希望するがトーロ側は金銭の上乗せを要求すると見られており、そう易々と決まる交渉ではなさそうな雰囲気。ただメイテだけでなくバゼッリまで退団となった場合、トーロとしてはゴネてもいられない。
ラデ・クルニッチ
2年前から加入の噂があり、昨年トーロ加入に近づくも土壇場でミランに奪われた経緯がある。質と量を保証できる現代的なプレーヤーだ。ラングニック就任が噂されるミランとしては放出を選択する可能性があるようで、再びトーロ加入の噂が。適正ポジションのメッザーラに加えツーシャドーの一角も担える戦術的器用さは特筆に値する。個人的にはボナヴェントゥーラよりクルニッチの方が欲しい。
ジャコモ・ボナヴェントゥーラ
ミランとの契約が6月で満了を迎えるため、古巣アタランタをはじめローマやトーロの間で争奪戦が起きている。Instagramでミラン公式のフォローを外しアタランタ公式をフォローしたため、ベルガモへのセンセーショナルな帰還が濃厚と報じられていたがここに来てローマも台頭。トーロとしてはこの2クラブにやや遅れを取っている印象だ。疑いようもなく良い選手だが、怪我がちなのが玉に瑕。
アミン・ユネス
2年前のナポリ加入以降、適応に苦しみイマイチ本領発揮には至っていないドイツ人アタッカー。トーロ移籍の噂は昨年あたりから定期的に出ており、今夏イアゴ・ファルケがジェノアに買い取られた場合獲得に動くのではとの見立てだ。そもそもセリエAの水が彼に合わない可能性もあるため、完全移籍での獲得はやや危険か。ナポリが容認するかは置いといて、狙うのならばローンを打診するのが最も賢い選択だろう。
他にも噂に挙がった監督・選手は複数いるが、今回は体感的に多く名前が出た人物を取り上げてみた。正直補強に関してはCOVID-19の影響やセリエA残留ミッションの成否など不確定要素が非常に多い。今回書いた内容は当然現地メディアの報道を参考にはしているものの基本的には筆者の妄想だと思って欲しい。カンピオナートが本当に再開されるのならば、当然まずは残留を決めるところからだ。
笑顔で夏のメルカートを迎えられることを祈りたい。