「バスク人純血主義」のあのクラブがベレンゲル獲得へ?
アスレティック・ビルバオがベレンゲルの獲得に興味
アレハンドロ・ベレンゲルの獲得にアスレティック・ビルバオが関心を示しているようだ。ASが報じている。デ・シルヴェストリやアンサルディの負傷離脱により今季のリーグ戦で多くの出場機会を得ているベレンゲルだが、トリノを去り故郷スペインの歴史あるクラブに新天地を求めるかもしれない。
バスク人の主要な都市であるパンプローナ出身のベレンゲルは、昨年約€600万という移籍金でオサスナからトリノに加入。主にサイドを主戦場としマッツァーリ政権下では両ウイングバックの貴重な控えとして貢献している。レギュラー陣の負傷離脱もあり今季はここまで7試合に出場。キエーヴォ戦ではザザの決勝点をアシスト、フロジノーネ戦では勝ち越し弾を自ら決めるなど印象的な活躍を披露しており、チーム内での重要度は日に日に増していく傾向にある。
現時点でビルバオ行きは非現実的
1月でのベレンゲル獲得を目指していると言われるアスレティック・ビルバオだが、彼らにとって状況は芳しくない。トリノは少なくとも冬のメルカートでのベレンゲル放出を容認しない構えを見せている上、ベレンゲルが昨季オサスナからトリノに移籍した際、トリノとオサスナの間で「ビルバオ対策条項」が設けられていたことも判明した。
これはベレンゲルのビルバオ行きを阻止するためのもので、内容は「仮にベレンゲルをビルバオに売却した場合、トリノはオサスナに€150万を支払う義務が発生する」というもの。オサスナの地元ナバーラ県で生まれながらもオサスナでプレーすることなくビルバオに引き抜かれた才能は数多くおり(ムニアイン、イニャキ・ウィリアムズなど)、その因縁がこの条項を生んだのかもしれない。とにかく現時点でビルバオにとってベレンゲル獲得への障害は多く、難しいオペレーションとなるだろう。