バロテッリのセリエA復帰、鍵を握るのはニアン?
セリエA復帰の希望を表明したマリオ・バロテッリ、トリノで失意のシーズンを過ごすエムバイェ・ニアン、この2人の代理人を務めるミーノ・ライオラは、来たる夏のメルカートへ向け暗躍している。
先月中旬、Tuttosportはニース退団が濃厚となったバロテッリの代役として、ニアンのニース行きが実現するのではないかと報道。そして本日、La Stampaからバロテッリのトリノ移籍へ向けライオラが売り込みを掛けているとのニュースが発信された。形式としては、バロテッリとニアンのトレードが実現する可能性が浮上したという事である。
しかしこの取引実現へ向け障壁は多い。まずはバロテッリの高額なサラリーだ。バロテッリは現在ニースで€4m以上もの年俸を受け取っており、欧州行きが難しくなったニース残留が難しいのも彼のサラリーが主な原因である。サラリーの問題をクリアしたとしても、ネームバリュー、実力ともにトップクラスの彼の獲得へライバルは多くなるだろう。
ニアンについてはウルバーノ・カイロ会長の口から「トリノ退団はない」とのコメントが出ているが、ニアンは昨年買取義務付ローンにてミランから加入しており、彼の獲得に費やした金額は€20mにものぼる。トリノ加入後の彼のパフォーマンスは獲得に掛けたコストに見合っているものではなく、急転直下でトリノを後にする可能性も否定できない。
今夏のメルカートで退団濃厚なバロテッリの後釜を物色するであろうニースにとって、フランスにルーツを持ちリーグアンでの実績もあるニアンの獲得は魅力的に映るかもしれない。アンドレア・ベロッティに移籍の噂が絶えないトリノにとっても、後釜として申し分ない実力を持つバロテッリ獲得実現へ向け、ニアンが鍵となるだろう。