トリノ、首脳陣を改革へ?ミハイロヴィッチに続き、不透明なペトラーキの去就。
2018年夏、トリノは首脳陣改革の時を迎えるかもしれない。今季ELの出場権を獲得できなかった場合、指揮官ミハイロヴィッチだけでなく、スポーツディレクターのペトラーキも同じくクラブを去る可能性がある。来年6月でトリノとの契約が満了するペトラーキは、ミハイロヴィッチと同じく契約延長が既定路線とは言いがたい状況だ。ミハイロヴィッチのチームは直近10試合でわずかに1勝しか挙げておらず、次の試合で改善が見られなかった場合監督交代の噂が現実味を帯びてくる。第一候補はワルテル・マッツァーリだ。ただ、ペトラーキについては少し状況が違う。彼が来年6月までトリノに残る事は確実だ。だが前述の通りEL出場権を逃せば、退団する事になるかもしれない。
トリノは契約延長に向け動くか?
1月、ペトラーキはトリノのスポーツディレクターとして8年目を迎える。人材の移動が激しいサッカーの世界において、これはとても長い年月だと言えよう。この8年という年月は、彼がウルバーノ・カイロ会長と良い関係を築いている証拠でもある。しかしながら、トリノはペトラーキとの契約延長に対し慎重なようだ。トリノは今季、周囲をがっかりさせるようなパフォーマンスを見せており、EL出場が叶わなかった場合、退団は現実味を帯びてくる。
ペトラーキの実績
ここ数年、ペトラーキはその名前をカルチョの世界に轟かせている。主にメルカートでの売却益でだ。以下、ペトラーキの下で売却した主な選手たち。
2013年
アンジェロ・オグボンナ → ユヴェントス(€15m)
2014年
アレッシオ・チェルチ → アトレティコ・マドリー(€15m)
チーロ・インモービレ → ドルトムント(€18.5m)
2015年
マッテオ・ダルミアン → マンチェスター・ユナイテッド(€18m)
2016年
カミル・グリク → モナコ(€11m)
ブルーノ・ペレス → ローマ(€13.5m)
ニコラ・マクシモヴィッチ → ナポリ(€25m)
2017年
上記には主なものしか挙げていないが、ペトラーキの下、トリノが手にした利益は計り知れない。ただ、獲得において結果的には失敗だった取引も少なくはない。期待されて加入したイチャーソやベレンゲルは、ミハイロヴィッチの下ベンチを温めている。
個人的な考えを述べると、ペトラーキの退団はトリノにとって後悔する出来事として記憶されると思う。いまや彼以上のイタリア人SDは存在しないというのが私の意見だ。一番金をかけたニアン獲得はミハイロヴィッチのリクエストだったため、この買い物の責任はミハイロヴィッチにあるし、売却してきた選手のそのほとんどが移籍先で期待外れのパフォーマンスを披露してきた事から、選手一人一人の価値をはっきりと定めそれ以上のオファーを引き出す売却交渉は、ペトラーキだからこそ為せる技だ。トリノの未来の為にも、契約延長交渉の開始を待ちたい。
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